米タイコ金融子会社CIT、初日終値は公募価格下回る-NYSE上場

米複合製造業タイコ・インタ ーナショナルの金融子会社CITは2日、ニューヨーク証券取引所(NYSE) に上場、終値は22ドルと公募・売り出し価格(1株当たり23ドル)を下回っ た。不正会計処理問題が取りざたされているタイコが、投資家の株式離れが進 むこの時期にCIT上場を決めたのは自社の資金調達が目的で、CITの事業 拡大にはつながりにくいとの見方が広がったためだ。

CITの株価は寄り付きこそ、23ドル20セントと公募・売り出し価格を上 回ったものの、そこを高値に下げに転じた。現行の相場環境では今後、株価の 上昇が見込みにくいと判断した向きから損失覚悟の売りが出た。同社のIPO 規模は過去4位、上場初日に株価が下落した企業としては、同社が最大規模。

タイコはこれまでに、コズロウスキー前最高経営責任者(CEO)の脱税 問題や企業資金不正使用疑惑が発覚、社債発行などを通じた独自の資金調達が 困難になっていた。同社は前日、CITのIPOで46億ドル(約5500億円) を調達したものの、調達額は事前予想を下回り、1年前にタイコが同社を買収 した際の価格(95億ドル)の約半分にとどまった。タイコの株価は前日比1ド ル10セント(8%)安の12ドル65セントで引けた。

CITの格上げ相次ぐ

IPOによりタイコとの資本関係が薄れたとの見方から、格付け会社から CITの格上げが相次いだ。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はC ITの短期格付けを「A2」から「A1」へ引き上げ、将来格下げの可能性が あるとするクレジットウォッチの対象リストから外した。見通しを示すアウト ルックは「安定的」とする。

また、英投資格付け会社フィッチはCITの短期債務格付けを「F2」よ り一段階上の「F1」へ、長期格付けを「BBB」より3段階高い「A」へ引 き上げた。S&Pとフィッチはともに、タイコの債務返済能力が低下している との理由から、今年に入ってCITの格付けを引き下げていた。

ニューヨーク 高井 夕起子 Yukiko Takai 、Emma Moody --* (212) 893-3007 ytakai@bloomberg.net Editor:

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