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総会集中日:2022社が開催、経営者陳謝も-警察官6075人が出動(3)

投資家や株主が年に1度、企業経営 者と直接相対する定時株主総会が27日に開催集中日を迎え、全国で2000社以 上の企業が一斉に総会を開いた。日経平均株価が1万円に接近するなかで株式 保有者の経営者に対する視線は厳しく、経営者が不祥事や業績悪化を陳謝する 総会も少なくはなかった。

警察庁がこの日明らかにした集計によると、全国で2022社の企業が株主総 会を開催した。この会社数は昨年に比べて83社少ない。警察庁はうち1887社 の求めに応じて全国に6075人の警察官を配備、総会で違法行為がみられるかど うか警戒に当たった。総会屋については、現時点で警察庁が確認したところで は、21社の総会で出席が認められた。

通信サービス最大手NTTの株主総会では、株価下落をめぐり株主の不満 が噴出した。宮津純一郎社長は「株主には迷惑やご心配ばかりおかけして心苦 しいと思っている」と理解を求めた。前期決算が8121億円の連結赤字に陥った ことについては「非常に申し訳ないと思っている」と陳謝した。

大和銀ホールディングス(HD)の株主総会でも、前期の赤字決算や普通 株の無配を勝田泰久社長が陳謝した。株主は大和銀HDの株価低迷にも不満を 訴え、勝田社長は株価が経営の通信簿であるとの認識を示したうえで「必ず期 待に沿った株価に反転し得る。株主にはご辛抱願いたい」と理解を求めた。

再建中の準大手ゼネコン(総合建設会社)のフジタの総会でも、無配が続 いていることを田村宏明社長が冒頭で陳謝した。そのうえで同社長は、建設業 を中心に会社分割して設立する新フジタの経営を一日も早く安定させ、三井建 設・住友建設との経営統合を目指す方針を強調した。

大京、雪印乳、松下電産

同様に経営再建中のマンション大手、大京の株主総会では、長谷川正治社 長が主要取引銀行から総額4700億円の金融支援を受けることなどを報告したう えで、株価低迷や金融支援について株主や主要取引銀行4行に陳謝した。株主 からは低迷している株価を問いただす質問が寄せられた。

子会社雪印食品(4月末に会社解散)の牛肉偽装事件を受けて経営再建中の 雪印乳業の株主総会では冒頭、西紘平社長が「一昨年の食中毒事件以来、多大 なご迷惑とご心配をおかけしたことを謹んでお詫び申し上げる」と株主に頭を 下げて陳謝した。総会では、西社長をはじめとする現取締役8人が辞任、高野 瀬忠明・執行役員が取締役に選ばれ、総会後の取締役会で新社長に就任した。

前期決算で4310億円の連結赤字を計上した松下電器産業の総会では、中村 邦夫社長が「株主から預かった貴重な資金を生かすことができず、経営を預か る者として本当に申し訳なく、ここに深くおわびを申し上げます」と陳謝、出 席役員も一斉に立ち上がり、全員が頭を下げた。株主が経営責任を強く問うこ ともなかった。

東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno

三浦 和美 Kazumi Miura

矢沢 利弘 Toshihiro Yazawa

山口 由香 Yuka Yamaguchi

山口 義正   Yoshimasa Yamaguchi

伊藤 小巻 Komaki Ito

堤 紀子 Noriko Tsutsumi

菅 磨澄 Masumi Suga

鈴木 恭子 Kyoko Suzuki --* (03) 3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor:Hinoki

企業ニュース:JBN18

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