欧州株見通し:ドイツ景況感指数と英銀の業績見通し発表に注目

今週の欧州株式市場では、 投資家は現在の下落相場からの脱却を促すような景気回復の兆しを求めて、ド イツの景況感指数と英銀のHBOSやロイヤル・バンク・オブ・スコットラン ド(RBOS)の業績見通しに注目してこよう。

先週のダウ欧州50種株価指数は週間ベースで5週続落し、2001年3月以来 最長の下落となった。ことしに入っての下落率は20%に上る。クリストーズで 5億ポンド相当のU.K.エクイティ・グロース・ファンドを運用するライジ ング氏は「投資家は回復を信じる前にその証拠を求めている」と指摘する。

独Ifo経済研究所が25日に発表する6月の旧西ドイツ地域の景況感指数 上昇が、欧州株式相場を押し上げる可能性がある。ブルームバーグ・ニュース の調査では、同指数は92.0(5月は91.5)と、過去1年2カ月で最高の水準と なることが予想されている。

また24日には、英銀4位と5位のHBOSとロイズTSBグループが業績 見通しを発表する。英銀6位のアビー・ナショナルも24日に上期の利益を発表 する。同行は今月10日に、ことしの税引き前利益は2001年実績を「大幅に下 回る」との見通しを明らかにし、株価が急落した。10日以降、ロイズとHBO Sは約10%、RBOSも8%下落している。

一部投資家は、英銀の株価下落に歯止めがかかると期待している。プリン シパル・インベストメント・マネジメントで6億5000万ポンド相当の運用に携 わるビーニー氏は「銀行株は既に大きく売り込まれており、投資妙味が出てき ている」と指摘する。

一方、一部投資家はダウ欧州50種株価指数のことしに入っての下落にもか かわらず、株価はまだ割高とみる。指数構成銘柄の最新の平均PERは約48倍 と、1999年以来の平均である約30倍を大きく上回っている。ステート・ストリ ート・グローバル・アドバイザーズのブラウン最高投資責任者(CIO)は「現 在は、景気および企業業績の回復と比較的割高な株価が綱引きをしている状態 だ」と語った。

今週は、世界最大の鉄鋼メーカーのアルセロールや自動車部品・建築資材 メーカーの英トムキンズも業績を発表する。

フランクフルト John Fraher 東京 木下 晶代 Akiyo Kinoshita、 --* (03) 3201-8394 akinoshita2@bloomberg.net     Editor:Kobari

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