出光興産・細川取締役:OPEC臨時総会で生産枠据え置きの可能性大

石油元売り大手、出光興産の細川強・ 取締役海外部長は21日、都内で会見し、26日にウィーンで開催される石油輸出 国機構(OPEC)臨時総会で「現行の生産枠(日量2170万バレル)は据え置 かれる見通し」と述べたうえで「次回総会(9月18日)では増産する可能性が 高い」との見方を示した。

生産枠が据え置き見通しになる理由について、細川氏は原油価格が安定し ているものの、米製品在庫は高い水準であり、あえて増産に動く状態ではない と指摘。米国の原油在庫は6月上旬が約3億2000万バレルと、この5年間で99 年に次ぐ2番目の高水準にあるため、OPECが増産すれば在庫の積み増し要 因につながる懸念がある。

また、今後の注目点は、石油需要動向や産油国動向、中東情勢などを挙げ る。石油需要動向については、予想を上回る米国経済の回復や、OPECと非 OPEC諸国の原油減産効果を着目。さらに、パレスチナとイスラエル関係の 深刻化、イラク問題などを背景にファンド筋が4月以降、原油市場では大幅な 買い越しを見せており、 市場の心理的な変化も出始めていると分析。このため 「増産のタイミングは、世界経済、消費国の需要・在庫動向、各産油国生産動 向などさまざまな要素を勘案して慎重に対応すべき」(細川氏)としている。

東京 浅野 文重 Fumishige Asano --* 03-3201-7137 fasano@Bloomberg.net Editor:Abe

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