【サッカーW杯】家電量販店に特需、映像機器の販売好調-株価も上昇

家電量販店にサッカーワールドカッ プ(W杯)特需――。4年に1度のビッグイベントを迫力がある高画質大画面 でテレビ観戦したいと、テレビやDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)、ビデ オといった映像機器を買い求める人が増えている。日本代表が夢の決勝トーナ メント進出を果たことで一段と個人消費の喚起することも予想され、家電量販 店の株価上昇に結びついている。

みずほインベスターズ証券の高木信二アナリストは、「4月以降、W杯特需 によりテレビを中心とした情報機器の販売が伸びている。なかでもPDP(プ ラズマ・ディスプレイ・パネル)や液晶テレビといった高額テレビの好調が目 立つ」と指摘する。

電子情報技術産業協会によると、4月の民生用電子機器の国内出荷額は前 年同月比0.8%増の1506億円と、10カ月ぶりにプラスとなった。サッカーW杯 を控えてテレビの需要が高まり、PDPは前年同月の3.6倍に急増した。

ヤマダ電機やケーズデンキ、エディオンなどは5月の既存店売上高が前年 同月を上回り、業界全体に販売回復感が出てきた。6月に入っても、AV(音 響・映像)機器にけん引されて堅調に推移している。夏場のエアコン商戦を見 極める必要はあるものの、「各社とも今期業績計画は控えめに立てており、上方 修正の可能性は十分ある」(ワールド日栄証券の中野睦夫アナリスト)と家電量 販店の収益上振れを予想する声もある。

W杯効果による業績押し上げ期待を背景に、家電量販店各社の株価は上昇 基調をたどってきた。時価総額が100億円以上の家電量販店株について、日経 平均が今年最安値を付けた2月6日と6月17日終値を比較すると、平均52%の 上昇となった。同期間の日経平均の上昇率は13%にとどまる。

特にケーズデンキの株価はほぼ2倍と化した。高値警戒感から最近は停滞 しているが、PBR(株価純資産倍率)1倍割れなど株価指標面からみて修正 余地はありそうだ。

もっとも、きょう18日に日本代表が決勝トーナメント初戦のトルコ戦を落 とすと、日本列島のW杯熱は下がってしまう。今や日本代表の戦績が日本経済 復興のカギともいえそうだ。

<主要家電量販店の株価動向>
銘柄名    6月17日終値  2月6日  騰落率
         (円)   (円)   (%)  
ヤマダ電機    10050    7900    27%
コジマ       1350     873    55%
ベスト電器     390     313    25%
エディオン     454     --	 --
ケーズデンキ    1546     790    96%
ラオックス     310     199    56%
――――――――――――――――――――――――
日経平均     10664    9420    13%
*時価総額100億円以上、エディオンは3月29日上場のため、比較できず

東京 浅井 真樹子 Makiko Asai --* (03)3201-8955 masai@bloomberg.net Editor : Ueno

企業ニュース:JBN18

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