米タイコ:ムーディーズとS&Pが格下げ-ジャンク級も視野に

米大手格付け会社ムーディー ズ・インベスターズ・サービスとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P) は7日午後、米複合製造業タイコ・インターナショナルの債務格付けの引き下 げを発表。長期債務の格付けは、投資適格級では最低水準となった。両社は同 時に、今後の動向によっては、もう一段の引き下げも検討する方針を表明。投 資不適格(ジャンク)級への格下げの可能性を示唆した。

ムーディーズは、タイコの長期債務格付けを「Baa2」から「Baa3」 に、短期債務は「Prime-2」から「Prime-3」に、それぞれ引き 下げた。同社は、コズロウスキー前最高経営責任者(CEO)の脱税問題、企 業資金不正使用疑惑など、一連の不祥事がタイコに与える影響に懸念を表明す るとともに、現在計画している金融部門CITの売却収入が、「当初見込みを 下回る可能性もある」と指摘。その結果、債務削減計画にも支障が生じる恐れ があるとして、追加格下げの可能性を含め、動向を注視するとの姿勢を示した。

S&Pもこの日、同社長期債務を「BBB」から「BBB-」と、ムーデ ィーズと同等の水準まで引き下げた。同時に、見通しは引き続き「ネガティブ」 とし、追加格下げの可能性を示唆した。

格下げの発表を受け、7日午後の米国株市場では、タイコの株価が急落し た。同社のフォート暫定CEOが、ほぼ同時刻の電話会見で、米証券取引委員 会(SEC)による調査継続に伴い、当初、今月中をめどとしていた金融部門 CITの売却、IPO計画が、7月初旬にずれ込む可能性も残ると指摘したこ とも、同社株売りに拍車をかけた。同社の株価は結局、前日比4.50ドル(30.82%) 安の10.10ドルでこの日の取引を終了した。

ニューヨーク 河合美奈子 Minako Kawai, Emma Moody --*(212)318-2328 minkawai@bloomberg.net Editor:Yamahiro

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