日野自:04年度の連結営業利益は01年度の4.5倍に-中期経営計画(3)

(最終段落の有利子負債の削減額を訂正し、会見内容やアナリストコメントを 追加します)

東京 6月6日(ブルームバーグ):トヨタ自動車グループのトラックメーカ ー、日野自動車は6日、攻めの経営に転換し、黒字体質を確立するとした2004 年度までの3カ年中期経営計画「02中計」を発表した。それによると、最終 年度に連結営業利益を2001年度に比べ4.5倍の400億円を計画としている。

計画では、積極的に商用車事業を展開し、収益、販売台数の増加を目指す。 蛇川忠暉社長は都内で行われた記者会見で、「日本市場でブランド力をさらに 高めるとともに、世界市場で5本の指に入るレベルに生産台数を持っていきた い」と述べた。

連結売上高の目標は01年度比22.6%増の9300億円。国内販売台数は、01 年度比34%増の4万5870台、海外販売台数は同49%増の3万2000台と大幅増 販を狙う。また、エンジンの売上も同74%増の2万400基とする計画。

国内販売台数の内訳は、大型トラックが01年度比28%増の1万3200台(市 場シェアは31.7%)、中型トラックが同15%増の1万3600台(同31.4%)、小 型トラックが同65%増の1万6700台(同14.0%)、バスが同18%増の2370台 (同22.2%)。

日野自は今後3年間の日本国内における大型・中型トラックの年平均需要 は、7万8000台と予想。また小型トラックでは年11万台の見通しを示した。 大木島巖会長によると、04年度はNOx(窒素酸化物)法の前倒し需要がある ので大型・中型トラックで7000台、小型トラックで約9000台の需要増が発生 するとしている。

大和総研の持丸強志アナリストは、「国内需要の回復が大前提となってお り、(需要は)上振れすることもあるし、下振れする可能性もある」と説明した。 そのうえで、「(排ガス規制もあるので)需要が回復してくるとはいえ、2004 年度の連結営業利益、400億円は厳しいのではないか」との見通しを示した。

04年度めどにトヨタの米生産拠点で組み立て開始

海外では、04年度をめどにトヨタの米生産拠点(TABC、カリフォルニ ア州)を活用し、商用車の現地組み立てを開始する予定。日野自は北米専用車 を投入していく計画だが、「課題としてディーラーネットワークの拡大が残っ ている」(蛇川社長)という。

北米での06年の販売台数は1万台、売上高は400億円を目標としている。 大木島巖会長によると、開発投資などがあるので、04年までは収益が改善され ないとしている。

アジアではコスト削減のため、部品の現地調達率を30%アップし、04年度 までに50%超にする方針。こうしたことで、東南アジアでの売上高は01年度 に比べ173億円増の573億円を目指す。また、3月に合意したスウェーデンの トラックメーカー大手のスカニアとの協業に関し、蛇川社長は「台湾、韓国で も進めたい」と述べ、「韓国でスカニアの販売網、台湾で日野自の販売網を活用 することも検討している」という。

04年度の連結有利子負債

04年度の連結有利子負債は01年度末に比べて717億円削減し、2600億円 の水準まで引き下げる計画。低金利のトヨタファイナンスを活用し、金利負担 を減らすほか、トヨタが増資を行った資金を活用していく。

日野自の株価は、前日比4円(1.12%)高の361円(午後1時11分現在)。

東京 井上 徹二 Tetsuji Inoue --* (03)3201-7297 teinoue@bloomberg.net Editor:Murotani

企業ニュース:JBN18

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