5月の登録車販売は9カ月連続減-トラック不振、小型車は7.0%増(4)

日本自動車販売協会連合会(自販連) が3日発表した5月の登録車(排気量660cc超)販売台数は、前年同月比1.4% 減の28万4826台と、前年実績を9カ月連続で下回った。同台数は5月として は1974年以来の水準となる。

車種別にみると、乗用車販売合計では、「ホンダ『フィット』、日産自動車 『マーチ』が小型乗用車の販売を押し上げ、全体を引っ張った」(自販連情報シ ステム部の斉藤道郎次長)ため、前年同月比7.0%増の22万7307台となった。 しかし、トラック全体では、国内景気に影響されたため、自販連が統計を取り 始めた1968年以来、5月としては過去最低となった。斉藤氏によると、「国内 景気が回復してこないと(販売台数増は)難しい」との見方を示した。

ホンダ、日産自だけ増加

各社別にみると、ホンダと日産自動車の2社だけが前年実績を上回った。 ホンダは昨年6月に発売を開始したフィットの販売が引き続き好調で、前年同 月比23.2%増の4万5376台と、27カ月連続で前年実績を上回り、5月として は過去最高を更新。日産自は3月に投入した新型「マーチ」、5月に発売した新 型「エルグランド」が好調で、同6.6%増の5万4639台だった。

エスジー山一アセットマネジメント株式運用部の西山大シニアポートフォ リオマネジャーは、「市場全体が落ち込むなか、ホンダの23%増は大変印象的 だ」という。

一方、トヨタ自動車は同3.6%減の12万2290台と9カ月連続減。三菱自 動車工業は同33.4%減の8698台と22カ月連続の減少で、5月としては初めて 1万台割れとなった。マツダは同19.2%減の1万6177台と、いすゞ自動車、 日産ディーゼル工業とともに、5月としては過去最低を記録した。

軽自動車は3.9%増

全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した5月の軽自動車(同660cc 以下)販売台数は、同3.9%増の13万6456台と、前年実績を2カ月連続で上 回った。各社別にみると、スズキ、三菱自、ホンダなど「比較的、新型車が出 ているところが好調だった」(全軽自協・広報課の伊藤治課長)メーカーは前年 実績を上回った。

伊藤氏によると、4月10日に発売を開始した日産自の「モコ」の販売台数 は約4865台だった。トラックを除く軽乗用車では、日産自はモコの販売が好調 なことから、富士重工業の販売台数を2カ月連続で抜いた。この理由について 伊藤氏は、「日産自の販売力があることと、富士重はボンネットバンなどで販売 台数を増加させた結果」としている。

           【5月の各社別新車販売台数】(台数、前年同月比%)
                         登録車               軽自動車
合  計             284826(- 1.4)         136456(+ 3.9)
 ------------------------------------------------------------
トヨタ自動車       122290(- 3.6)
ホンダ              45376(+23.2)          19639(+ 9.3)
日産自動車          54639(+ 6.6)           4866( --- )
三菱自動車工業       8698(-33.4)          17358(+ 9.2)
マツダ              16177(-19.2)           3365(+ 4.1)
スズキ               3800(- 9.8)          44047(+ 3.9)
ダイハツ工業          946(-52.7)          35167(- 8.7)
富士重工業           6625(- 5.3)          11207(-10.8)
日野自動車           1862(-11.7)
いすゞ自動車         3141(-23.7)
日産ディーゼル工業    731(-29.2)
スマート                                      155( --- )
輸入車              20541(+ 0.4)
その他                                        653(-12.7)

東京 井上 徹二 Tetsuji Inoue --* (03) 3201-8960 teinoue@bloomberg.net Editor:Murotani

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