米経済コラム:テロに負けない投資術とは

新たなテロへの警告が飛び交う ご時世だが、テロのリスクをヘッジするための投資術を考えてみよう。

本当にテロに強いポートフォリオを作成するなら、大きなテロがなければ 投資収益が落ち込むぐらいのものを作る気構えが必要だが、そこまで極端でな くても、ある程度はテロに強いポートフォリオは作成できる。

昨年9月の同時テロの後では、ダウ工業株30種平均が取引再開後の5営業 日で14%も急落。投資家は防衛策を講じることの大切さを実感した。第2のテ ロが起きれば、投資家の心理的打撃はさらに大きく、株価はもっと下がると考 えられる。

投資のこつ

ここでわたしが推奨する7つの投資のこつを紹介しよう。

その1)信用取引を減らせ。信用取引は証券会社から資金を借りて行うも ので、損失やもうけは拡大する。テロが起こると、突然多額の損失が発生する だろうし、リスクは非常に高くなるといえる。

その2)現金を集めよ。現金は絶対に下がらない。テロで株価が15-20% 下がれば、現金はあなたの資産で最高の投資収益率を示すかもしれない。

その3)債券に投資せよ。政治や軍事上の危機時に債券相場は上昇するこ とが多い。危機が起これば景気にはマイナスで、金利は下がり、債券相場は上 昇する。

その4)防衛関連株を保有せよ。同時テロ後の1週間は、上昇率で上位6 銘柄のうち4銘柄が防衛関連株だった。米政府は向こう2、3年は軍の配備を 続けざるを得ず、世論も軍事支出に好意的だろう。

エネルギー関連株

その5)エネルギー関連株に投資せよ。テロへの確実なヘッジとはいえな いが、テロが起きれば上げる公算が大きい。中東情勢の緊迫化につながる事件 では、原油の供給が滞る懸念から原油高に振れる傾向がある

その6)金鉱株を保有せよ。危機時には急上昇することが多いので、5% 組み入れると合理的かもしれない。

その7)空売り。投資するのはばかばかしいと思うような銘柄には、投資 を避けるのが普通だ。だが、値下がりを見越した空売りならいいかもしれない。 大半の銘柄が急落しても、少なくとも組み入れ銘柄の一角は上昇するだろう。 ただ、空売りは危険も高いことに注意すべきだ。

こうした投資術は、新たなテロからあなたを完璧に守るものではない。テ ロが起きなければ、投資収益率は下がることさえある。とはいえ、テロの“保 険”にはなるといえよう。 (ジョン・ドーフマン)

(ジョン・ドーフマン氏は、米資産運用会社ドーフマン・インベストメンツ の社長。同氏の見解はブルームバーグ・ニュースの見解を反映するものではあ りません。)

ボストン John Dorfman、 東京 山口 裕子 Yuko Yamaguchi、 --*(03) 3201-8984、{yuyamaguchi@bloomberg.net} Editor:Kakuta

参考画面: ノースロップ・グラマンの株価推移 {NOC US <Equity> GP}

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