雪印乳が下落、再建計画が不透明との声-500億円の金融支援など

雪印乳業が前日比11円(7.86%)安 の129円。金融支援などが盛り込まれた新再建計画が発表されたものの、不確 定要素も多く、依然として再建計画が不透明との声が聞かれる。

雪印乳業の再建計画では、農林中央金庫など金融機関に対して債権放棄と 債務の株式化で総額500億円の金融支援を要請するほか、全国農業協同組合連 合会(全農)や伊藤忠商事などによる100億円の第三者割当増資を実施するこ とが盛り込まれた。

ただ、これらについて証券アナリストからは、まだ決定したわけでなく、 確定した要素が少ないとの声が出ている。

こうした金融支援に加え、本体をチーズやバターなどの乳食品に絞り込み、 主力の牛乳事業や医薬品、アイスクリーム事業などを分離し、再建を目指す。

雪印では再建計画を進め、2004年3月期の当期損益は35億円の黒字(2002 年3月期は714億円の赤字)を予想しており、2007年3月期での復配をしたい 考えだ。

ただ、ある大手外資証券アナリストは、本体に残す乳製品事業についても、 その事業の成長力を高める戦略が全くないと指摘しており、本業の回復につい ても不透明感がぬぐえないとの見方だ。

同社の現役員は総退陣し、6月の株主総会を経て社内から高野瀬忠明・執 行役員が社長に昇格。また、主力金融機関の農林中金から副社長を迎えるなど 新経営体制に刷新する。

東京 堤 紀子 Noriko Tsutsumi --* 03-3201-8950 ntsutsumi@bloomberg.net Editor : Ozawa

企業ニュース:JBN18

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