野村:第4四半期連結純利益は2.7倍の741億円-年利益の7割稼ぐ(3)

野村ホールディングスが30日発表し た今年1月―3月期(第4四半期)の連結純利益は前年同期に比べ2.7倍増の 741億円だった。通期では1027億円を確保した。第3四半期までの市況の低調 を補い切れず前年度比の減益幅は43.4%だった。第4四半期の3カ月間で年間 利益の実に7割以上を稼いだことになる。

通期では、売上高にあたる営業収益は前期比13.7%減の1兆1217億円だっ た。手数料収入は前期比21%減の3358億円だった。株式委託手数料は前期比 27%減。株式・債券の引受け・売り出し手数料では、外貨建て債券や電通、野 村総研など新規公開もあったが、全般としては市場の低迷による公開や増資の 見送りが多く同15.1%減少した。

プリンシパル・ファイナンス部門(企業投資)で英国のパブ・チェーンな どを売却したことによりマーチャント・バンキング・トレーディング損益が1461 億円と前年比2倍近くに膨らんだため、株式トレーディング損益が前年比半減 したにもかかわらずトレーディング損益は前期比16%減の2893億円にとどまっ た。

販売・一般管理費はプリンシパル・ファイナンス部門の収益に連動した人 件費の増加などで前期比7.5%増となり、営業利益は43.7%減の1544億円、経 常利益は36.4%減の1922億円だった。

特別損失ではJAFCOなどの株式評価損を523億円、投資有価証券の評 価減185億円など合計775億円を計上、特別利益では投資有価証券売却益246 億円、厚生年金基金の解散による引当金戻しいれで168億円を計上、純利益は 1027億円となった。

株式市況が低迷し、同業他社の営業収益が大手も含め30%以上の大幅な減 収となった会社が多いなかで、野村証券が13.7%減と比較的小幅な減収にとど まったのは、「市況の影響を受けにくい分野への多様化が進んでいるため」(コ メルツ証券アナリストのロバート・ギャロン氏)ためだ。

またモルガン・スタンレー証券シニア・アナリストの佐々木太氏も、「野村 証券の一人勝ち、国内にコンペティターがいない」と今回の証券会社の決算を 総括した。

野村ホールディングスの株価終値は前週末比円26円(1.43%)安の1790 円。

東京 竹内 カンナ Kanna Takeuchi

中島 三佳子 Mikako Nakajima --* 03-3201-8969 ktakeuchi@bloomberg.net Editor:Kaimai

企業ニュース:JBN18

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