雪印乳が反落、信頼回復に不安-300億円の増資検討など再建計画発表

雪印乳業が前日比11円(6.59%)安 の156円。全国農業協同組合連合会(全農)や伊藤忠商事などとの資本提携を 盛り込んだ再建計画を発表したものの、依然、信頼回復不安が払しょくされず、 今後の経営再建に懸念が高まっている。子会社雪印食品の不祥事の影響で2002 年3月期の連結純損益を714億円の赤字に下方修正したことも嫌気されている。

「増資などが実施されることで、いったんは財務基盤が強化される。しか し、売り上げがどの程度回復するかが不透明で、赤字を垂れ流していれば底を ついてしまう」(岡三証券企業調査部の山田栄一アナリスト)

雪印乳が28日発表した再建計画では、全農や伊藤忠商事などから300億円 の増資を受ける予定で、全農が筆頭株主となる見通し。ただ、出資比率などは 具体的な内容は今後検討していく。

再建を進めるうえで、牛乳やアイスクリーム事業などを他社との提携や売 却などで本体から切り離し、雪印乳はチーズやバターなどの乳製品事業に特化 する。この結果、2004年3月期の単体売上高は1400億円(2002年3月期見込 み3633億円)にとどまる見通し。本体4500人の従業員は150人規模に縮小さ れる。

同時に雪印乳業は、雪印食品の牛肉偽装事件で売り上げが落ち込んだこと や同社の解散損失など520億円の特別損失を計上するため、2002年3月期の連 結純損益を従来予想の240億円の赤字から714億円の赤字に大幅下方修正した。

東京 堤 紀子  Noriko Tsutsumi --* (03) 3201-8950 ntsutsumi@bloomberg.net Editor:Hinoki

企業ニュース:JBN18

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