ヨーカ堂などスーパー株は下落、米ウォルマートの西友買収を嫌気

イトーヨーカ堂やイオンなどスーパー 各社の株式は下落して取引を開始。米ウォルマートが西友を実質的に買収する ことが明らかになったため、スーパー他社の収益に少なからず影響が出るので はないか、との懸念が強まった。午前9時10分現在の株価は、ヨーカ堂が前日 比220円(4.16%)安の5070円、イオンが同50円(1.32%)安の2600円、ダ イエーが同2円(1.96%)安の100円、ユニーは同変わらずの1170円。

ゴールドマン・サックス証券の諸江幸祐調査部長は、米ウォルマートの日 本進出について、「英スーパー大手アズダの経緯をみても米ウォルマートは(買 収後)6カ月ぐらい静かにしていたし、出店を加速したわけでもない。影響は 短期的にはそれほど出てこない」とみている。しかしヨーカ堂やイオンなどの 株価への影響については「あまりありがたくない話だ」とみている。

諸江氏は、「デフレが終息しようとしていたにもかかわらず、ウォルマート の進出で、イオンやイトーヨーカ堂など他の流通大手の価格政策に影響が出る かもしれない」と懸念している。米ウォルマートはその強大な販売力を背景に メーカーとの直接取引を拡大、低価格戦略で進出した国々でシェアを奪ってき た。

また西友の株価が200円から300円で低迷する一方、ヨーカ堂とイオンの 株価は2月以降上昇基調に転換し、ヨーカ堂は6000円、イオンは3000円まで 上昇していたため、「(上昇ピッチが)多少、抑えられる可能性が高い」(メリル リンチ証券調査部の鈴木孝之シニアアナリスト)という。

ダイエーはスーパー業界における影響力の後退が懸念されている。西友が ウォルマートと包括提携することで基本合意したため、「取引先も西友に顔を向 け出すだろう。(ダイエーは)取引先離れが加速する懸念もある」(メリルリン チ証券の鈴木アナリスト)。

一方、ユニーは「小売業界では現在の売り上げ規模では生き残れないとの 声が大半を占めている」(メリルリンチ証券の鈴木アナリスト)ため、今後は他 社との連携が重要な経営課題になっていきそうだ。

東京 鷺池 秀樹  Hideki Sagiik --* 03-3201-8293 hsagiike@bloomberg.net Editor:Hinoki

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