電機春闘:一時金4.0カ月、定昇維持、最低賃金1000円増-16社回答

電機業界の労働団体(電機連合)加盟16 社の経営者側は13日午前、各組合に対し、定期昇給など賃金体系の維持、最低4.0 カ月分の一時金(賞与)を確保すると回答した。各社の業績悪化を受けて、電機連 合はベースアップ(ベア)要求を断念していたが、最低賃金水準の引き上げを引き 出したことで、パート・派遣社員などの待遇改善につながる成果があったとしてい る。

焦点となっていた一時金については、9社が業績連動方式を採用しており、 2002年3月期に巨額赤字を計上する松下電器産業などは、従来通りの算定方式で は組合側要求の4.0カ月を割り込む可能性があったが、「最低4.0カ月を確保でき ると確認した」(電機連合・大福真由美書記長)。

例外的に業績が堅調なシャープは、組合側が業績予想に連動して5.22カ月分 の一時金を要求していたが、「中国・韓国などとの国際競争激化や先行きの不透明 感から、会社側としては応じられない」(シャープ・広報担当者)ため、4.70カ月 の支給額で決着した。

電機連合では、ベア要求を断念する代わりに、組合員の雇用不安を払しょくで きるメッセージを経営者側に要請。「雇用の安定に務める」との趣旨の文言を含ん だ「労使共同宣言」(シャープ)、「議事録」(三菱電機)、「回答書」(その他14社) を経営者側から引き出したが、これらは雇用の維持を確約する内容ではない。

18歳見合いの最低賃金は、16社とも1000円増の14万9500円との回答を得た。 「強制力はないものの間接的に時給・日給改善の効果が期待できる」(電機連合・ 賃金政策部長の加藤昇氏)という。

電機連合加盟社で米投資会社リップルウッドの傘下にある日本コロムビアは、 13日午前時点で未回答。

一時金(賞与) 松下電器産業 業績連動方式 日立製作所 4.0カ月(115万7600円) 富士通 業績連動方式 東芝 業績連動方式 NEC 業績連動方式 三菱電機 4.0カ月(110万1000円) 三洋電機 業績連動方式 シャープ 4.7カ月(143万5710円) 松下電工 業績連動方式 富士電機 4.2カ月(121万4100円) 沖電気工業 業績連動方式 パイオニア 業績連動方式 安川電機 3.5カ月+α(123万208円) 明電舎 3.0カ月(84万4410円)+α(28万1470円) 富士通ゼネラル 業績連動方式 日本コロムビア 未回答 岩通 4.0カ月(120万1728円)

東京 竹本能文 Yoshifumi Takemoto --*(03)3201-8374 ytakemoto@bloomberg.net Editor:Okimoto

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