クレディ・スイス:会長とCEOの職務分離が必要-投資家の見方

スイスの大手金融グループ、 クレディ・スイス・グループのミュールマン会長兼最高経営責任者(CEO) は、2つの役職を兼務すべきではない―。同社の2001年通期決算が96年以降 初の減益となったことを受けて、投資家の間でこのような見方が広まっている。

投資家は、会長とCEOの職務を分離することによって、CEOは日々の 経営に、会長は戦略に専念することができるとみる。

UBS傘下のプライベート・バンクで170億フラン(1兆3000億円)を運 用しクレディ・スイス株を保有しているオーシュ氏は、ミュールマン会長兼C EOの下での同社の低迷を考えれば「会長かCEOのどちらかを辞めるべきだ」 と指摘する。投資顧問会社ピクテで1100億ドルの運用に携わるアークス氏も、 「業務の管理と戦略の監督は分割すべきだ。いくら優秀な人物だとしても、ど うして大企業が1人の人間にそれだけ依存できるだろうか」と批判的だ。

保険大手チューリッヒ・ファイナンシャル・サービシズのヒュッピイ会長 兼CEOは2月25日、ことし半ばにCEO職から退くと表明。銀行最大手のU BSをはじめスイスの大手金融機関で会長を兼務するのはクレディ・スイスだ けになる。クレディ・スイスの2001年通期の純利益は16億スイス・フランと 前年の58億スイス・フランから72%減少した。

米大手会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が先週 発表した調査によると、スイスの企業幹部15人のうち、ミュールマン会長兼C EOの評価は最も低かった。

当の会長兼CEOは、「グループの構成を考えると、現行の体制は適切だ」 としてCEOを辞任する考えはないことを表明、「業務の責任はクレディ・スイ ス・ファースト・ボストン(CSFB)のマックCEOとクレディ・スイス・ ファイナンシャル・サービシズのウェラウアーCEOに委ねている。私には日々 の業務運営ですることは何もない。私の役目は戦略に集中することだ」と説明 している。

チューリヒ Philipp Goellner、 東京 木下 晶代  Akiyo Kinoshita、 --* (03) 3201-8394 akinoshita2@bloomberg.net   Editor : Tabuchi

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