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米国株:ルーセント業績見通し下方修正受け下落、マイクロソフト安い

12日の米国株式市場は、通 信機器メーカー大手のルーセント・テクノロジーとノキアがそれぞれ売上高見 通しを下方修正したのを受けて、S&P500種株価指数とナスダック(店頭市場) 総合指数が下落した。

パソコンソフト最大手、米マイクロソフトはゴールドマン・サックス証券 など複数の証券会社が収益見通しに慎重な見通しを示したことで下落。米長距 離通信2位のワールドコムは、米証券取引委員会(SEC)が20種類以上の情 報を求めていることが明らかになり、急落した。

「ハイテクとテレコムは一番大きな問題を抱えている業界だ」とストロン グ・ラージ・キャップ・グロース・ファンドで10億ドル運用しているロジャー ズ氏は語る。

S&P500種株価指数は前日比2.68ポイント(0.2%)安の1165.58ポイン トと3営業日ぶり反落。景気回復期待を背景に、同指数は過去11営業日で7% 上昇していた。ナスダック総合指数は同32.37ポイント(1.7%)安の1897.12 と2月21日以来最大の下げ率を記録した。

一方、コンピューター最大手の米IBMは、会計処理をめぐる懸念後退を 受けて上昇、ダウ工業株30種平均を押し上げた。ダウ平均は前日比21ドル11 セント高(0.2%)の10632ドル35セントで引けた。

マイクロソフトが下落

ルーセントなどの業績見通し下方修正が、前日の卸売在庫統計などをきっ かけに膨らんだ景気回復期待に水を差した。経済指標の改善が実際に企業収益 の改善につながるまでに時間がかかるといった見方のほか、最近の株価上昇は、 すでにある程度の景気回復を織り込んでいるとの認識が広がったためだ。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億株と、過去3カ月 平均を4.4%下回った。値上がり銘柄と値下がり銘柄はほぼ同数。ナスダック銘 柄のなかでは、値上がり銘柄と値下がり銘柄の比率は3対4だった。

ゴールドマン・サックス証券のシェランド氏など複数のアナリストによる と、マイクロソフトは今年7月から始まる来期業績について、アナリストの予 想は達成不可能とコメントする見込み。シェランド氏によると、マイクロソフ トは、パソコン市場や来期の見通しについて、アナリストよりも否定的な見方 をとっているという。

通信機器メーカー米最大手ルーセントは下落。2002年度第2四半期(1- 3月)の売上高見通しを下方修正、純損益についても年度内の黒字転換は困難 との見通しを明らかにした。欧州では世界最大の移動体通信機メーカー、フィ ンランドのノキアが、携帯電話需要の伸び率鈍化を理由に売上見通しを下方修 正した。両社の発表を受けて、同業のモトローラも値を下げた。

「この日のニュースを聞いて、この業界全体の景況改善見通しが遠のいた」 とビクトリーSBSFキャピタルのクレーン氏は語る。同氏は米メディア・イ ンターネット接続最大手のAOLタイム・ワーナーや米大手銀行J.P.モル ガン・チェースは景気回復の恩恵を受けやすいとの見方から、同社の株式を購 入している。

個別銘柄では、ワールドコムが急落。売買高は1億2300万株とNYSEで トップだった。SECが顧客サービス契約やのれん代の会計処理、監査との連 絡のやり取りなどについて、情報を求めたことを嫌気した。ワールドコムは同 社のビジネス慣行は米国の会計基準と法律に沿ったものだと主張している。

米市場の売買高上位はワールドコム、ナスダック100、ルーセント・テクノ ロジー、サン・マイクロシステムズ、シスコシステムズ。

ニューヨーク JOSEPH P. Hamilton 高井 夕起子 Yukiko Takai --*(212)893-3007 ytakai@bloomberg.net     Editor:Kobari

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