日石三菱の佐谷取締役:OPEC総会で現行生産枠継続の可能性高い

石油元売り最大手、日石三菱の佐谷信 取締役・需給部長は12日、都内で会見し、15日にウィーンで開催される石油輸 出国機構(OPEC)定例総会の見通しについて「昨年12月総会で既に合意し ている通り、2002年6月まで現行生産枠(日量2170万バレル)を続けることを 確認する」との見方を示した。また、原油価格については バスケット価格(7 種油平均)で1バレル当たり20-25ドルになる見通しとしている。

佐谷氏はイラク問題、OPECと非OPECの動向が今後のマーケットの 大きなポイントとなると指摘。イラクに関しては、ブッシュ米大統領が1月29 日の一般教書演説で、同国など3カ国を「悪の枢軸」と批判。さらに、ブッシ ュ大統領は2月13日、「フセイン大統領に対してとるべき行動の選択肢を持つ」 と発言するなど米国内で反イラク感情が高まりを見せている。

ただ、イラク攻撃による市場への影響は「上限幅、期限は限定的」(佐谷氏)。 その理由として、OPEC諸国は相次いで原油減産に踏み切ったため生産余力 があり、イラクが原油輸出を中断しても、サウジアラビアやクウェートなどが 代替供給できる状態にあると説明する。

また、2001年11月の総会では、非OPEC諸国の減産を条件に、OPE Cが協調減産に合意しており、OPECと非OPECの動向が注目されると分 析する。ロシアの生産量は日量730万バレル。これに対し、OPECで最大の 生産量を誇るサウジは日量710万バレルと、ロシアが生産量を上回る水準とな っている。さらに、ロシア国内の1バレル当たりの価格は2001年12月の10- 15ドルから1月には4ドルまで下落しており、国内市場で供給過剰感が出始め ている。このため、ロシアが原油輸出を拡大すればOPECのシェア低下につ ながるため、ロシアなど非OPEC諸国など動きに目が離せないという。

東京 浅野 文重 Fumishige Asano --* 03-3201-7137 fasano@Bloomberg.net Editor:Abe

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