コンビニ大手8社の2月売上高:7社が前年割れ-販促策に課題も

ブルームバーグ・ニュースが11日ま でにまとめたコンビニエンスストア大手8社の2002年2月売上高(速報ベース) によると、7社が既存店売上高で前年実績を下回った。2月は全国的に好天の 日が多く来店客数はほぼ全社で昨年実績を上回ったものの、商品単価の下落が 響いた格好だ。

コンビニ業界における最近の問題点は、「キャンペーンを実施しても、その 効果が出にくいこと」(ポプラIR室長の山田啓明氏)。弁当やパンなど基幹商 品の新商品投入時に、一定の期間にわたりキャンペーンを行っても、来店客数 や客単価の伸びには直結しないことが多いようだ。

クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券の小売り担当アナリストの 佐々木泰行氏は、この点について、「小売業界はどこもキャンペーンをやってい る。販促を行えばすぐに数字が良くなるという話でもない。これ(キャンペー ン効果の減退)だけでコンビニ業界が飽和を迎え、成長が鈍化しているという のはあまりに短絡的だ」と指摘している。

こうしたなか、ローソンは昨年のスタジオジブリ製作「千と千尋の神隠し」 以降、映画とのタイアップ・キャンペーン(連動企画)で実績を上げていると いう。2月にはディズニーピクサー社の「モンスターズ・インク」の前売りチ ケット10万枚を販売、「ついで買い需要や、グッズ販売で、店頭売り上げにも 貢献した」(コミュニケーション推進室の片岡聡・広報主査)。また関西限定の テレビ番組連動企画弁当「おじょママ弁当」も堅調だったと説明している。

出退店計画

2002年2月期の年間出退店計画については、セブン-イレブン・ジャパン、 ローソン、ファミリーマートなど業界大手が会社計画通りとなる一方で、サン クスアンドアソシエイツやミニストップなどの業界中堅で、出店数が会社計画 を若干下回るケースもあった。加盟店主候補者らもコンビニ本部の収益性、将 来性、財務力を見極めながら加盟チェーンを選別する傾向が強まっているよう だ。

○コンビニの2月売上高(前年同月比%) ○注)▲はマイナス:この数値は速報ベース。

既存店売上高 既存店来客数 全店売上高 セブン-イレブン・ジャパン ▲0.9 1.7 3.9 ローソン  ▲2.7 ― 0.0 ファミリーマート ▲1.8 ▲ 0.1 1.1 サークルケイ・ジャパン ▲1.2 0.6 4.3 サンクスアンドアソシエイツ 0.0 0.0 7.6 ミニストップ ▲0.1 1.6 4.0 スリーエフ          ▲1.8 1.2 3.0 ポプラ            ▲1.6 1.6 3.2

参考:2月の主要都市各地天気状況 (カッコ内は2001年2月との比較)

東京 名古屋 広島 福岡 上旬 7.6(+1.9) 6.0(+1.3) 6.3(+0.9) 8.0(+1.4) 中旬 6.5(+0.9) 3.9(-0.9) 4.8(-0.5) 7.2(+0.3) 下旬 10.2(+1.0) 9.1(+1.7) 9.3(+1.3) 10.4 (+0.6) 通月 8.1(+1.3) 6.1(+1.3) 6.8(+0.6) 8.5(+0.8)

東京 鷺池秀樹 Hideki Sagiike --* 03-3201-8293 hsagiike@bloomberg.net Editor:Hinoki

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