自動車株が上昇、米自動車販売台数増で収益拡大期待-日産900円台

自動車株が大幅高で午前の取引を終了 した。日産自動車は前週末比44円(5.08%)高の910円と、昨年7月6日に付 けた900円を超えた。900円の水準を上回ったのは96年10月18日以来、5年 半ぶり。米国の景気回復が期待されるなか、1日(米国時間)に発表された2 月の米自動車販売台数で、日本車メーカー各社の販売台数が軒並み増加したた め収益拡大につながるとの見方が広がったようだ。

トヨタ自動車は前週末比150円(4.35%)高の3600円だった。また、ホン ダは同320円(5.94%)高の5710円。

そのほか、三菱自動車工業は同25円(7.86%)高の343円、マツダは同3 円(0.90%)高の336円。

ゴールドマン・サックス証券の塩原邦彦アナリストは、ニューヨーク側で の予想として、2002年の米自動車販売需要予測を1530万台から1590万台に引 き上げる見通しと説明した。そのうえで、「日系自動車メーカーは(相対的に) 販売台数を伸ばす」と述べた。

また、今後の自動車シェアについては、「2月の販売台数では米自動車大手 (ビッグスリー)のなかでゼネラル・モーターズ(GM)のシェアが全体の31% と急伸しており、GMがシェアをとりながら、全体的には日系メーカーがシェ アを取りにいく形になっていく」との見通しを示した。

2月の米自動車販売台数は、全体で前年同月比3.5%減の131万181台と なるなか、トヨタが同1.7%増の12万6092台、日産自が同8.2%増の5万8328 台、三菱自が同30.7%増と3万1802台と、前年実績を上回った。一方、ホン ダは同4.6%減の8万6848台だった。

塩原アナリストによると、「トヨタの『カムリ』の販売台数が25%増とな った分、ホンダの『アコード』の販売が伸び悩んだことが影響している」とい う。

東海東京証券市場情報室の矢野正義室長は、前週末の米国株式相場が米景 気回復期待から大幅高になっていると説明。そのうえで、日経平均株価につい て、「昨年11月27日に付けた1万1186円という高値を抜いてきており、投資 家が強気になっている」と述べ、自動車セクターを含むほとんどのセクターに 買いが入っているという。ただ、同氏は日経平均全体について、「日経平均の 25日移動平均線とのかい離率が10%近くに達しているため、上昇幅が抑えられ る」として、一方的な上昇にはならないとの考えも示している。

東京 井上 徹二 Tetsuji Inoue --* (03)3201-7297 teinoue@bloomberg.net Editor:Murotani

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