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日本テレコム:今期業績予想を修正-連結純損益710億円の赤字に(5)

(追加:会見を受けて書き改めます)

東京 2月27日(ブルームバーグ):英ボーダフォン傘下の日本テレコムは 27日、2002年3月期の連結純損失予想を従来見通しの20億円から710億円に 下方修正した。資産の評価損などを特別損失に計上するため、赤字幅が大幅に 拡大する。前期の連結純損益は175億円の黒字だった。

子会社株式などの保有資産の減損処理で750億円、グループ債務の借り換 え費用で120億円を新たに特別損失として計上する。会社側では、減損処理の 具体的な金額の内訳については明らかにしていない。今回の特別損失の計上は、 保有資産の評価を見直して財務基盤の健全化を図るためだという。

連結売上高予想は従来の1兆6250億円から前期比13.6%増の1兆6650億 円、連結経常利益予想は550億円から同22.9%減の690億円にそれぞれ上方修 正した。携帯電話子会社J-フォンの業績好調などが寄与する。地域別に別会 社化されていたJ-フォンを合併したことに伴い、連結調整勘定の償却負担が 減ったことも会計上、業績の押し上げ要因となる。

2003年3月期の黒字化の見通しや懸案となっている固定電話事業の具体的 なリストラ策について、ウィリアム・T・モロー社長は「4月中旬ごろに発表 できる機会が持てると思う」と述べ、言及を避けた。

日本投信委託の南雲貞治シニアファンドマーネジャーは今回の業績修正を 「業績改善の兆しとみていいのではないか」と評価。国内の通信事業者のなか でも日本テレコムは「J-フォンが伸びているので(投資対象として)面白い」 と述べた。同社株価は最大手NTTを上回る水準まで上昇しており、割高感が あるとの見方もあるが、同氏は「業績が改善されれば、その問題も解消されて くる」と指摘した。

収益改善計画「プロジェクトV」については、4月1日付でウィリアム・ T・モロー社長直轄の執行役員を社内外から11人任命すると発表した。同時に、 部長クラスの管理体制や組織全体について全面的に見直す特別委員会を設置し たという。同委員会は具体的な体制や方針を盛り込んだ施策を3月末までにモ ロー社長に提出する。

日本テレコムの株価終値は前日比3万5000円(8.9%)高の42万7000円。

東京 矢沢 利弘 Toshihiro Yazawa

鈴木 恭子 Kyoko Suzuki --* (03)3201-8982 tyazawa@bloomberg.net Editor:Okimoto

業界別ニュース:JBN17

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