雪印乳:資本受け入れを含め他社と提携交渉-牛乳事業存続へ改革(3)

乳業大手の雪印乳業は5日、子会社の 雪印食品が起こした牛肉偽装問題による社会的信頼の失墜、収益悪化に対応し て資本受け入れを含む他社との提携検討といった抜本的な経営再建策を発表し た。主力の牛乳(市乳)事業の存続に向けて構造改革を進め、基本的には雪印 の社名とブランドを継続していく。また、グループの企業については、自立で きる体制の早期確立を目指す。

経営再建策では、他社との資本提携を進めて経営体質を改革する。記者会 見した雪印乳の西紘平社長は「外部資本受け入れですでに複数候補と交渉中で ある」と述べた。再建策では同時に主力事業である市乳事業でも提携を進めて、 相互委託や共同物流といった対応を検討する。

グループ企業については、自立した経営と法令順守体制の強化を求めてい く。子会社で65.6%を出資している雪印食品について西社長は「再建計画を策 定中でそれを見守りたい」と述べるにとどめた。そのうえでグループ全体の経 営改革の方向性について「3月末までに示す」と語った。

農林中金、支援の姿勢は変わらず

西社長はまた、雪印乳のメーンバンクの農林中央金庫や取引金融機関につ いて「(雪印乳への)支援は変わらない」と語った。農林中央もこの日、「(雪印 乳を)引き続き支援していく方向に変わりはない」(松本浩志・広報室長)とコ メントしている。

ムーディーズは格下げ、株価は安値更新

一方、米大手格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは5 日、雪印乳の無担保長期債務格付けをBa3からB2に引き下げた。格付けの 見通しはネガティブ(弱含み)。雪印食の牛肉偽装問題でブランド力や収益力な どに深刻な影響が出る懸念があるとみている。

雪印乳の株価終値は、前日比3円(2.63%)高の117円。午前の取引で一 時前日比15円(13.16%)安の99円に急落、節目の100円を割り込んで連日で 昨年来安値を更新した。その後は買い戻しが優勢になり、持ち直して取引を終 えた。

雪印食の株価終値は同4円(11.76%)安の30円。午前の取引は会社清算 といった報道で一時停止され、午後に再開された取引で一時5円(14.71%)安 の29円まで下落、8日連続で上場来安値を更新した。

東京 堤 紀子  Noriko Tsutsumi

鷺池 秀樹  Hideki Sagiike

ネハ クマール Neha Kumar

上野 英治郎 Eijiro Ueno --* (03)3201-8950  ntsutsumi@bloomberg.net    Editor:Ozawa

企業ニュース:JBN18

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