米社債:小売り、銀行の利回り低下-タイコやワールドコムの影響で

米百貨店大手シアーズ・ロー バック、スーパー大手セーフウェイ、銀行大手J.P.モルガン・チェースの 社債利回りが低下している。投資家が、会計上の問題や資産の償却により価値 が低下した債券に代わる投資先を求めていることが背景にある。

ノーザン・トラストのファンドマネジャー、バーグソン氏は「(小売業と銀 行は)会計手続きに対する懸念や相場の乱高下といった最近の問題の影響を受 けにくいとみられている」と指摘している。

シアーズ債(表面利率7%、償還期限2011年)の利回りは現在、米国債を 約1.64ポイント上回る水準。1カ月前に比べ利回り格差は0.14ポイント縮小 した。セーフウェイ債(同6.5%、2011年)の利回りは6.13%に低下。米国債 との利回り格差も、発行時の1.65ポイントから1.27ポイントに縮小した。

利回り低下(相場は上昇)の背景には、複合製造大手タイコ・インターナ ショナル債相場の下落がある。同社は会計手続きやコーポレートガバナンス(企 業統治)上の問題が嫌気された。また、データ・長距離通信のワールドコム債 も下落した。昨年買収した企業の営業権(のれん代)の償却を強いられる可能 性があることがマイナス材料になった。

アルバートソンズやアンハイザー・ブッシュなど生活必需品を扱う企業を 対象にメリルリンチが集計した社債指数は今月に入って1.3%上昇。年率ベース の上昇率は16%を超え、投資適格債の9.6%を大きく上回っている。

ニューヨーク Emma Moody、ほか 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata --*   (03) 3201-8867 hshibata@bloomberg.net    Editor:Kakuta

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