ミツミ電:上期連結売上高が予想より10%弱減‐パソコン、携帯悪化で

電子部品大手、ミツミ電機の堀口信 浩取締役は27日、ブルームバーグニュースのインタビューにこたえ、「ゲーム 機向け部品が業績を下支えしているのは事実だが、パソコン周辺機器や携帯電 話向け部品の落ち込みが激しい。(2002年3月期)上期の売上高は予想を10% 弱ぐらい下回るかもしれない。利益も厳しい」と語った。同社は現在、業績予 想の見直しを進めており、下方修正の可能性があるとの見方だ。

パソコンや携帯電話などIT(情報技術)関連商品の需要低迷で半導体や 電子部品の受注減少が続くなか、7月以降、大手電機メーカーや部品メーカー の今期業績予想を下方修正が相次いでいる。

ミツミ電は現時点で下方修正発表は行っていないが、堀口取締役は「(CD -RWやフロッピーディスクなど)パソコン周辺機器の出荷数量が2001年度上 期は2000年度下期に比べ、3-4割減少している」ことや、携帯電話向けの半 導体や充電器の受注も悪化している点などを指摘し、業績予想の達成がかなり 難しい状況にあることをうかがわせた。

同社は任天堂と米マイクロソフトが今年発売する新型家庭用ゲーム機向け のコントローラーを独占供給することが決まっており、今期はゲーム機向け部 品の販売拡大も期待できるが、これだけでパソコンや携帯電話関連の落ち込み を補うのは難しいようだ。

5月公表時点の今期連結業績予想では、中間期は売上高が1320億円、営業 利益が60億円、通期は売上高が2760億円、営業利益が140億円。

堀口取締役は、パソコン需要の回復時期について、「第3四半期の回復は完 全に裏切られた。パソコン需要は予想以上に遅れている」と述べ、回復時期は 不透明との見方だ。一方、携帯電話については、次世代携帯電話の登場などで 買い替え需要なども期待できるとして、「パソコンよりは回復が早いと思う。第 4四半期にはいくらか回復するのではないか」との期待を示した。

今期、ゲーム向け部品の売上高は9倍

ミツミ電は、パソコンや携帯電話向けで苦戦するなか、家庭用ゲーム機向 けコントローラーなどゲーム機向け部品の受注は好調だ。前期に約20億円だっ たゲーム機向け部品の売上高については「前年度から150億円増えると見てい たが、これがもう少し多くなりそうだ」と述べ、今期は前期比で9倍になろう との見通しを示した。

売上高が飛躍的に伸びるのは、任天堂が9月に発売する家庭用ゲーム機「ニ ンテンドー ゲームキューブ」と米マイクロソフトが米国で11月に投入する「X box」向けのコントローラー販売が寄与するため。ゲームキューブ向けには 今年4月に、Xbox向けには7月に出荷を開始している。

堀口取締役は、両ゲーム機向けコントローラーの出荷数量は示さなかった が、今期中に400万台を出荷する計画が明らかになっているゲームキューブ向 けについては、「2倍とまではいかないが、400万台よりも多くなる」と説明。 また、月間出荷数量ベースでは、「Xbox向けのほうがゲームキューブ向けよ り数量は多い」と語った。

国内工場体制の見直しも課題

需要低迷や価格競争の悪化を背景に、ミツミ電は中国やマレーシア、フィ リピンなど海外に生産移管を進めてきており、海外生産高は80-85%に達して いる。

海外生産の増加に伴い、これまでに国内工場の統廃合なども行ってきた。 現在、国内に5カ所の工場を保有するが、堀口取締役は「現時点では具体的な 計画はまったくないが、将来的には国内工場の集約も課題になる」と指摘、「別 会社組織になっている国内工場を本体に取り込むことなども将来的には検討課 題」と語った。

ミツミ電の株価は前日比14円(0.82%)安の1695円(午後9時23分現在)。

東京 山口 由香  Yuka Yamaguchi     MH --* 03-3201-8683 yyamaguchi@bloomberg.net

参考画面: 企業ニュース:NI KIGYO, NI COS ミツミ電機 6767 JP <Equity>CN

産業別ニュース:JBN17

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