KDDI:次世代サービスに延期の観測浮上-UBSのレポート契機に

KDDIが今秋開始を予定している次 世代携帯電話サービス「cdma2000 1x」に延期の観測が浮上している。

発端はUBSウォーバーグ証券のケイト・ライ氏が13日に出したレポート。 KDDI向けの携帯電話端末に部品を供給しているクアルコムジャパンの松本 徹三社長から聞いた話として、同サービスの開始時期が「モトローラのインフ ラ構築の遅れから、12月から来年1月になる見通し」と書いている。

「端末メーカーの部長から聞いた話」

これについて、松本社長はブルームバーグ・ニュースに対し、「KDDI向 け端末を製造する複数のメーカーの部長クラスから、そういう話を聞いており、 ライ氏に話した。KDDIに直接確認したとは言っていない」と述べた。

KDDI「すべて順調ではない」

KDDIの冲中秀夫エーユー技術企画部部長は「今秋開始の計画に変更は ない」と観測を否定した。ただ、「すべてが順調なわけではない」とも述べ、具 体的には「現行サービスの端末やネットワークとの互換性に問題が残っている」 という。

延期の観測をキャッチしたアナリストの反応はまちまちだ。ライ氏は先週 末、KDDIの投資判断を「買い」から「ホールド」に1段階引き下げた。H SBC証券の小林敬明氏も「他社に差をつける機会を失う」と否定的だ。一方、 ソシエテジェネラル証券の小池隆由氏は「NTTドコモを含め、次世代サービ スの収益性に疑問が出ている中、投資コスト減につながる延期はプラス要因」 としている。

「cdma2000 1x」は現行サービスで使われている電波を使いながら、 最高通信速度は現行サービスの2.3倍(毎秒144キロビット)でデータ通信を 行うことができる。KDDIは今期から4年間で、同サービス関連に7800億円 を投資する計画。

KDDIの27日の株価終値は前週末比7000円(1.87%)高の38万2000 円。

東京 上野 肇    Hajime Ueno        TM --*  (03)3201-8926   hueno@bloomberg.net

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