英カナリー・ワーフの賃貸料に下落圧力も-投資銀行のリストラ響く

米シティグループや英HSBC ホールディングスなど大手金融機関が入居するロンドンの複合オフィス施設を 手掛ける英カナリー・ワーフ・グループは、金融機関の採用凍結や事業縮小を 背景に、賃貸料の値下げ圧力にさらされそうだ。

英2位の不動産開発会社カナリー・ワーフの最高経営責任者(CEO)、イ アカベスク氏によると、同社は、ロンドンの金融街シティーからタクシーで30 分の距離にあるドックランズの複合オフィス施設(1350万平方フィート=約125 万平方メートル)のほぼすべてを、1平方フィート(0.0929平方メートル)当 たり41ポンド(約7000円)以上で長期リース契約を結んでいる。

シティグループは、契約スペースのすべてをすぐに必要をしていないこと を明らかにしており、ほかの大口契約者も必要以上にスペースを賃貸している と考えるようになる可能性もある。投資銀行の人員削減が相次ぐなか、物件を 転貸する金融機関が出てくれば、賃貸料収入は「やや縮小する恐れがある」(H SBCホールディングスのアナリスト、パターソン氏)とみられる。さらに、 現在、賃貸契約が結ばれていないスペースだけでなく、建設計画中の新築物件 の賃貸料にも影響が及ぶとみられる。

英不動産コンサルティング会社ナイト・フランクが今週公表する調査リポ ートによると、ロンドン中心部のオフィス空室率は第2四半期に5.2%に上昇し た。これは「1年ぶり」の高水準という。

ロンドン Linda Sandler 東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo                 MK --*(03)3201-7499   kshugo@bloomberg.net

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