ホンダ:高濃度アルコール燃料でオデッセイ発火など3車種9件不具合

国土交通省は9日、ホンダから50%前 後の高濃度アルコール含有燃料を使った「オデッセイ・プレステージ」(排気量 3000CC)など3車種の燃料噴射機構のアルミ製配管などが腐食し、一部が発火 したとの報告があったと発表した。

ホンダによると、6月24日に長野県で走行中の「オデッセイ・プレステー ジ」が突然、発火。その後7月19日まで「オデッセイ・プレステージ」、「シビ ッククーペ」(排気量1600CC)、「ライフ」(同660CC)の3車種9件で、アルミ 製配管の腐食による発火、燃料漏れ、エネジン停止が起こったとしている。

月内に全社を対象に調査

このため、国土交通省は日本自動車工業会などを通じて、自動車メーカー や輸入業者に調査を実施した。まだ調査途中だが、すでにトヨタ自動車など3 社から16件の報告があったとしている。ただ、原因については、調査中のため、 アルコール燃料なのかどうか特定できず、月内には詳細をまとめ、対応策を検 討する予定だ。

ホンダはアルコール燃料使用者に無料点検

また、ホンダでは、直ちにアルコール燃料を使用したユーザーに点検を受 けるよう呼びかける。当初は「オデッセイ・プレステージ」を対象に無料点検 を実施し、下旬からはほかの車種にも広げる。同社の車は国内では600万台あ るが、6万台程度が点検の対象になるとみている。ただ、部品の交換は指定燃 料以外を使ったユーザー側の問題なので有料としている。

アルコール燃料は2年前に発売

石油連盟によると、高濃度アルコール含有燃料は2年ほど前にガイアエナ ジーの「ガイアックス」など、石油元売会社以外の会社から発売されたという。 同燃料はガソリンと比べると、1リットル当たりで20円前後安いのが特徴で、 低価格を背景に使用するユーザーが出てきているが、使用の実態については不 明としている。

ホンダでは、この不具合車の9件を自社の研究所で分析したところ、いず れもアルコール燃料を使用し、60度程度の温度になると、アルミと反応して、 腐食現象が発生したことが判明したという。ただ、一部の車種に偏っている原 因は、まだ分からないとしている。

しかし、同社の車はすべてアルミ製の燃料配管を使用しており、アルコー ル燃料と反応する可能性が高く、安全面で問題が大きいため、ユーザーにガソ リンの使用を呼びかけていく。

国土交通省によると、自動車メーカーはガソリンの使用を前提に安全など の検査をしており、これまでにアルコール燃料とアルミの関係などについて、 まったく情報がなかったというのが実情。今回のホンダの分析で、アルコール 燃料とアルミの関係が確認できたものの、アルコール燃料の販売制限は難しい としている。

東京 桜井 勉 Tsutomu Sakurai TM --* (03)5501-3439 tsakurai1@bloomberg.net

参考画面:国内新車登録台数のチャート: JNVHSALES <Index> GP

同 前年同月比のチャート: JNVHSYOY <Index> GP

うち乗用車のチャート: JNVHCAR <Index> GP

同 前年同月比のチャート: JNVHCYOY <Index> GP

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