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ボーダフォンCEO:日本テレコムへのTOB、今回は考えてない(3)

英携帯電話最大手のボーダフォン・グ ループのクリス・ジェント最高経営責任者(CEO)は30日、都内で記者会見 し、同社が筆頭株主の日本テレコムに対して、「株式公開買付(TOB)を今回 は考えてない」と述べた。

株式市場では最近、ボーダフォンが日本テレコム傘下の携帯電話会社、J- フォングループへの影響力を高めるため、日本テレコムへの出資比率(8月下旬 までに45%)を更に引き上げるとの観測が出ていたが、ジェント氏はこれを否 定した。ただ、「可能性は常に色々ある」とも述べ、今後に含みを残した。

J-フォン統合、年内に実施―上場時期は明示せず

現在、4社体制(持ち株会社と事業会社3社)のJ-フォンを統合する計画 については、「今年内に実施したい」と述べた。統合後のJ-フォンの株式公開 については、「将来上場するのはいい考えだが、具体的には考えていない」とし た。

また、J-フォン・グループへの出向者を増やす考えも示した。ボーダフォ ンは5月以降、J-フォン持ち株会社への出資比率を26%から46%に引き上げ たが、4社に派遣している常勤役員数は1人減の8人となっていた。

携帯電話事業で同業者のNTTドコモに対しては、「少数持分で世界の出資 先をコントロールするのは難しいと思う」、「次世代サービスではPDC(現行サ ービスの通信方式)のやり方は通用しない」、「インターネット接続サービスの普 及率は、J-フォンの方がドコモより高い」などと否定的なコメントを浴びせた。 ジェント氏は、J-フォンを含めた「携帯電話の世界統一料金を来年末までに導 入する」と述べ、ドコモへの競争意識を鮮明にした。

固定事業は「主眼でない」―日本テレコムとの対立表面化

一方、日本テレコムが手がける固定通信事業については、「何をしたらいい か決まっていない」と述べ、具体的な関与を明らかにしなかった。ボーダフォン・ グループのドイツの固定通信子会社、マンネスマン・アルコアを引き合いに出し、 「これは我々の主眼のビジネスではない」と述べた。

一方、日本テレコムの坂田浩一会長は今月中旬、日本外国特派員協会の講演 で、「ジェントCEOには、マンネスマン・アルコアを例に固定通信事業の重要 性を説いた」と強調していた。ジェント氏の発言で、固定通信を巡るボーダフォ ンと日本テレコム経営陣の対立が表面化した格好だ。

日本テレコムの株価終値は、前週末比変わらずの51万5000円。

東京 上野 肇 Hajime Ueno TM --* (03)3201-8926 hueno@bloomberg.net

参考画面: ボーダフォン  VOD US <Equity> CN 日本テレコム  9434 JP <Equity> CN NTTドコモ  9437 JP <Equity> CN マンネスマン・アルコア 2833Z GR <Equity> CN

業界別ニュース:JBN17

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