日本株【個別銘柄】:トレンドM、富士ソフト、三国コカ、バンダイ

10日の主な銘柄は次の通り。

トレンドマイクロ(4704):一時400円(14.2%)安の2410円まで下落、 2日連続で年初来安値を更新した。前週末に、2001年6月中間期の連結業績予 想を下方修正したことが引き続き嫌気され、アナリストの間でも、今後の収益 見通しに慎重な見方が広がった。終値は155円(5.5%)高の2965円と上昇に 転じた。

富士ソフトABC(9749):430円(7.2%)安の5530円と3日続落。下落 率は東証1部で3位。9日にダイエー情報システム(DIS)を子会社化する と発表、採算が低い会社の連結化は、目先の業績圧迫要因になるとの懸念が広 がった。

三国コカ・コーラボトリング(2572):61円(4.7%)安の1245円と3日続 落。一部報道で、同社の2001年6月中間期の単独当期利益が前年同期比81%減 の5億円程度と、23億円(14%減)の従来予想から減益幅が拡大したと報じら れたのをきっかけに、収益力の悪化に懸念が広がったようだ。紅茶飲料などの 販売不振に加え、退職給付債務の積み立て不足を通期で一括償却したため、中 間期で30億円超の特別損失を計上したことが響いたという。

バンダイ(7967):140円(4.0%)高の3630円と上昇。韓国企業と提携し、 オンラインゲーム事業に進出する方針が明らかになり、新事業進出による業績 効果に期待が高まった。

クラレ(3405):18円(2.0%)高の905円と続伸。9日、スイスの化学会 社クラリアント(ムテンツ市)から織物加工剤や紙加工剤に使われるポリビニ ルアルコール(ポバール)関連事業を買収すると発表、欧州での生産拠点確保 で事業拡大につながるとみられた。

タカラ(7969):30円(2.1%)高の1480円と反発。2001年9月中間期の 単独税引き利益が従来予想を上回る見通しと報じられ、業績拡大への期待が高 まった。

セイコー(8050)、シチズン時計(7762):両社は腕時計や置き時計の物流 や販売促進などで協力する方針が明らかになった。終値は、セイコーが1円 (0.2%)高の485円、シチズンが16円(2.2%)高の742円とともに上昇した。

味の素(2802):9円(0.7%)高の1350円と続伸。海外調味料事業や飼料 用アミノ酸事業に対する成長期待が強まるなか、特にこの日は、前日に大和総 研が株価レーティングを格上げしたことが上げ幅拡大につながった。

日本エアーテック(6291):クリーンルーム・同関連機器専業の同社が一時、 11円(1.4%)高の781円まで上昇。半導体・電子工業分野のIT(情報技術) 関連の設備投資などが好調で、2001年6月中間期の業績予想を上方修正したた め、業績拡大への期待が高まった。終値は10円(1.3%)安の760円と小幅安。

HOYA(7741):190円(2.7%)高の7210円と反発。2002年3月期の連 結業績予想をベースにしたPER(株価収益率)は、3年ぶりとなる20倍台に まで低下しており、割安感が広がった。また海外向けの眼鏡レンズなどが順調 に拡大し、今期も小幅ながら増収増益が見込まれるなど、業績の安定性を評価 する声もある。

NECソフト(4774):700円(7.0%)高の1万700円と反発。米国のソフ トウエア業界で業績下方修正の動きが強まっていることを背景に国内のソフト ウエア株が下落してきたなか、同社については、兄弟会社再編や電子政府実現 に向けた投資需要の増加などから、今期から来期に向けた競争力向上が改めて 期待され、買い戻す動きとなった。

銀行株:取引終了にかけて急伸。市場全体に手詰まり感が広がっていたと ころに、塩川正十郎財務相が10日、証券税制の早期見直しも含めた株価活性化 策を検討する方針を明らかにしたのをきっかけに、これまで売り込んでいた向 きの買い戻しが優勢になったようだ。ただ持ち合い解消売り懸念などから、積 極的に上値を買う向きは少ないとみられる。終値は、三井住友銀行(8318)が 52円(5.6%)高の975円、みずほホールディングス(8305)が2万3000円(4.5%) 高の53万円など。取引終了間際に高くなる銘柄が目立った。

東京 白木 真紀 Maki Shiraki    tu --* (03)3201-9250 mshiraki1@bloomberg.net

参考画面:

三国コカ・コーラボトリング 2572 JP <Equity> CN

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