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シーガイア:米リップルが経営権取得-マリオットが施設を運営(3)

今年2月に会社更生法適用を申請した 大型リゾート施設「シーガイア」(宮崎市)のグループ3社の経営再建について、 米投資会社リップルウッド・ホールディングスが資金支援して経営権を引き継 ぐことになった。リ社の広報担当者が11日明らかにした。施設運営は世界的な ホテルグループの米マリオット・インターナショナルが手掛ける見通し。これ を受け、宮崎地裁は同日午前、会社更生手続きの開始を決定した。

リ社の広報担当社によると、同社は直ちにシーガイアの資産を精査後、支 援金額などに関する交渉に入る。シーガイアを運営していたフェニックスリゾ ートなど関係3社は3261億円の負債を抱えて更生法を申請していた。大型第3 セクターが外資系企業に引き継がれるのは初めてという。ホテルや屋内プール、 国際会議場などの主要施設は存続するとみられる。

シーガイアの買収額、200億円程度との見方

アナリストや銀行関係者の間ではリ社によるシーガイアの買収(支援)金 額について、100億円から200億円程度になるとの見方が多い。HSBC証券の 増田悦佐アナリストは、200億円で買えるような豪華リゾート施設はほかにない と言う。「立地条件は悪いがゴルフ場や国際会議場など“品物”の質は良い」と している。ただ収益を生む見込みのない施設は閉鎖する必要があるという。

ニューヨークを本拠地とするリ社は、同社が80%、マリオットが残り20% を出資して約4000億円の基金を設定。共同で財務などに問題のある日本のホテ ルの買収、再建を目指して投資活動に動き出している。

「割高な国内リゾート」、GWも客足伸びず

野村証券金融研究所の小布施憲始アナリストはシーガイアが経営に失敗し た理由として「わざわざ海外旅行に比べ割高な国内リゾート施設を利用しない 日本人の行動を読み誤った。ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジ ャパン(USJ)などと違いコンセプトがはっきりしない」と指摘。そのうえ で「マリオットなどにも戦略はあるだろうが、収益を生む施設にするのは相当 困難だろう」と話している。

シーガイアは1988年に設立されたが、思うように客足が伸びず、2000年3 月決算では累積赤字が1218億円にまで膨らんでいた。国際会議場や高層ホテル などを備え、昨年7月には沖縄サミットの外相会合が開かれた。シーガイアの 広報担当者によると、このゴールデンウィークも予想に反して客足が伸びず、 予定していた仕事の応援もなしで済んだという。

リ社は9日に日本コロンビアを傘下に収めることが明らかになったばかり で、4月4日には日産系部品会社ナイルス部品の買収も発表している。同社を 中心にした投資ファンドは新生銀行(旧日本長期信用銀行)の営業も引き継い でいる。

東京 平野 和 Kazu Hirano

日向 貴彦 Takahiko Hyuga KO --*03-3201-3220 khirano1@bloomberg.net

参考画面: シーガイアのインターネット、ホームページ :www.seagaia.co.jp

企業ニュース:JBN18

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