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米株式投信:小型割安株ファンド、運用成績で異彩放つ

キネティクス・スモール・ キャップ・オポチュニティーズ・ファンド(運用額200万ドル)のファンドマ ネジャー、フラーウィス氏は、株価下落で他の株式投資信託が運用利回りの低 迷に見舞われているのを尻目に、「パン」と「水」を頼みとして、好調な成績 を収めている。

同氏のファンドは、時価総額10億ドル未満の小型株で、割安に放置され ている銘柄を運用対象としており、組み入れ上位には、パン菓子製造のフラワ ー・フーズ社や、びん詰め飲料水製造のバーモント・ピュア・ホールディング ス社が並ぶ。

株式投信の年初以降4月9日までの平均騰落率はマイナス14.9%(ブル ームバーグ調べ)と振るわないなか、収益との比較で株価が割安な小型株で運 用する投信だけが、株式投信のなかで第1四半期にプラスの運用成績を上げて いる。

フラーウィス氏は「ハイテク・セクターから引き揚げられた資金が、行き 場を探している」と述べ、「中小型株のバリュエーション(株価評価)は、か なり理性的な水準になった。運用成績が改善しているのも当然だ」と指摘する。

キネティクス・スモール・キャップの年初来の騰落率はプラス7.8%。同 ファンドは、ブルームバーグが調査対象とする小型割安株投信215本で、運用 成績がプラスの74本の1つだ。

また、株式投信約5000本の騰落率上位10本のうち、3本は小型割安株投 信だ。フランクリン・マイクロキャップ・バリュー・ファンド(13%)とボス トン・パートナーズ・スモール・キャップ・バリュー・ファンドII(12%)、 ドレイファス・スモール・カンパニー・バリュー・ファンド(10%)が上位 10位入りしている。

小型割安株投信は3月期末以降、運用成績がやや低下しているが、フラー ウィス氏は今後の運用環境に強気な見通しを持っている。小型割安株セクター には依然として過小評価された銘柄が多く存在し、低金利を背景に、M&A(合 併・買収)で投資価値を見い出される企業も一部出てくる可能性があるためだ。

同氏は「M&Aの動きが加速するだろう」と述べ、「われわれのポートフ ォリオの組入銘柄でも、過去1年間で幾つかの銘柄が買収された」と語る。ま た、米会計基準の変更で、企業買収に伴い発生するのれん代を償却する必要が なくなれば、M&Aに拍車が掛かろうと予想する。

ボストン  Kathie O'Donnell 東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo      AK --*(03) 3201-7499   kshugo@bloomberg.net

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