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三洋信:マイカルカード買収、635億円でTOB-1株4100円(2)

消費者金融大手の三洋信販は27日、 マイカルカード買収で親会社のスーパー大手マイカルと合意したと発表した。 三洋信は株式公開買い付け(TOB)で約635億円を投じ、マイカルカード株 式の51%を1株4100円で取得する。九州地区を地盤とする三洋信はマイカルと 包括的業務提携を結び、マイカルカードを足掛かりに本格的な全国展開を進め る。マイカルは株式売却益で有利子負債を返済して、経営再建に弾みを付ける。

TOBの期間は3月29日から4月18日。買い付け価格は26日のマイカル カード東証終値に比べて約3割高い水準。マイカルはマイカルカードの54.6% の株式を保有している。マイカルカードはこの日、三洋信のTOBに賛同する 意思を表明した。TOBは4月中に完了する見通し。

三洋信は買収に必要な資金を借り入れで調達する。クレディ・スイス・フ ァースト・ボストン証券(CSFB)を中心に国内金融機関数行がシンジケー トローン(協調融資体制)を組み、三洋信に資金を供給する。M&A(合併・ 買収)案件で外国証券が主要な貸し手になるのはCSFBが初。この件のアド バイザーは三洋信がCSFB、マイカルは野村企業情報だった。

消費者金融と小売りの提携

銀行の参入、個人破産の増加や貸出上限金利の引き下げ基調で、消費者金 融の経営環境は厳しくなっている。このなか三洋信は九州や中国地方が主力で 収益拡大のために営業地域の広域化が課題になっていた。マイカルカードを傘 下に入れることで顧客基盤を広げると同時にマイカルの店舗網を活用して共同 でブランド戦略などを展開する。

一方、赤字店舗閉鎖や人員削減を進めているマイカルは、2001年8月時点 の有利子負債を1年前に比べて2500億円少ない9100億円に減らす計画を打ち 出している。この原資としてすでに子会社ピープルの株式をゲームソフト大手 のコナミに2月中に売却(コナミがTOBでピープル株式を取得)した。

マイカルでは有力子会社(ピープル、マイカルカード、ジャパンメンテナ ンス)売却の意向をすでに表明している。マイカルカードをめぐっては、米シ ティグループ、GEキャピタルやオリックス、プロミスなどが買い手として名 乗りを上げているといった観測も出ていたが、価格などの条件面で総合的に三 洋信が最も適当と判断した。

ジャパンメンテナンスについても今後、株式の譲渡先を選定していくこと になりそうだ。

三洋信の株価は前日比450円(10.34%)高の4800円、マイカルは同4円 (2.45%)高の167円。マイカルカードは買収報道を受けて午後2時4分から 売買停止になっている。

東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno KO --* (03) 3201-8841 e.ueno@bloomberg.net

参考画面: 三洋信販のインターネット、ホームページ :8573 JP <Equity>CWP

企業ニュース:JBN18

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