米ベア・スターンズの身売り希望価格は高すぎる-アナリスト

アナリストらによると、米証 券6位ベア・スターンズのケイン最高経営責任者(CEO)が希望している身 売り価格は、非現実的なほど高いという。

ケイン氏は先に、簿価(自己資本)の4倍の値段なら同社を売却してもよ いとの意向を明らかにしているが、過去2年間、米証券会社にこのような高値 が付いたことはない。

ソロモン・スミス・バーニーのアナリスト、モスコウスキー氏は「交渉上 手な人は、落としどころとなる値段を最初から提示することは絶対にない。そ れをはるかに上回る価格をまず示すだろう」と指摘する。

モスコウスキー氏は7月24日付のリポートで、ケイン氏が、希望の価格(簿 価の4倍)なら買収を検討すると語ったと指摘。これをきっかけに、ベア・ス ターンズが身売りを検討しているとの観測が広がった。

ブルームバーグのデータによると、過去2年間に行われた米証券会社など 43件の買収では、買収価格は平均で簿価の2.88倍だった。米金融機関全体につ いてみれば、さらに倍率は低下し、2.4倍となる。最近では、米ペインウェバー・ グループがスイスのUBSに簿価の3.5倍で買収された。

ゴールドマン・サックス・グループの調査アナリスト、ストラウス氏は「証 券会社の買収で、簿価の4倍というのは一般的に言って上限に近い水準だろう。 しかも、これは熱狂が高まっているときに実現する水準だ」と指摘。「現在では、 証券会社は簿価の3-3 1/4倍で買収されることが多い」と語る。

ケイン氏が7月21日、モスコウスキー氏に身売りに関する見方を示したと きのベア・スターンズの株価は46.31ドルと、簿価(1株当たり28.74ドル) の1.87倍だった。その後株価は急騰し、11日終値は簿価の2.16倍に当たる62 ドルとなった。簿価の4倍の水準は、1株当たり約115ドルとなる。

原題:Bear Stearns' Cayne Not Likely to Get His Price (Update1) (抜 粋) 記者:ニューヨーク Monique Wise 、 翻訳:ニューヨーク 須藤 安見子 Amiko Sudo MK --* (212)893-3701 asudo@bloomberg.net

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