米経済コラム:成層圏にある株価、地に足のついた経営戦略-ヤフー

インターネット検索サービス 最大手、ヤフーの株価は割高だ。株価収益率(PER)は664倍に達している。 たとえ将来性が無限大でも、これほどの価値を付ける企業はないはずだ。S& P500種採用企業の平均のPERは32倍に過ぎない。

黒字は計上した。ヤフーが11日発表した決算によれば、昨年の利益は6100 万ドル(1株当たり20セント)だった。驚異的な躍進を遂げるインターネット 企業の1社として、この段階での黒字計上は評価できる。

この企業には経営面での常識も多く備わっているようだ。例えば、ヤフー の会長兼最高経営責任者(CEO)クーグル氏は、ライバル関係にあるアメリ カ・オンライン(AOL)がメディア大手のタイム・ワーナーを買収してもヤ フーの経営戦略を変えることはないと表明した。AOLの狙いは、インターネ ット・サービスのさまざまな可能性の追求と、タイム・ワーナーが持つケーブ ルテレビ(CATV)の顧客層だ。

パシフィック・クレスト証券のアナリスト、ガバマン氏は「ヤフーにはタ イム・ワーナー(とAOL)のような案件が必要だという誤った見方が多い」 としたうえで「誰かと組めば、問題が発生することになる」と語る。

AOL株、下落

10日に発表されたAOLによるタイム・ワーナーの買収案件に対して、投 資家たちは疑問を抱き始めているようだ。AOLの株価は今週これまでに19% 下落した。

一方ヤフーも、最高財務責任者(CFO)のバレンズエラ氏が最近の収入 の伸びを維持することはできないと慎重な見通しを示している。同社の収入は 99年第4四半期が前年同期比120%増の2億100万ドル、昨年1年間では前年 比140%増の5億8900万ドルだった。

バレンズエラ氏は、収入が増えれば増えるほど、それまでのような高い伸 び率を維持するのは難しくなると指摘。さらに広告収入についても、2000年第 1四半期は例年のようにクリスマス商戦後の落ち込みを反映した内容になると 述べた。

ヤフーは、ソフトウエア最大手マイクロソフトの後を追っているのかもし れない。マイクロソフトも高い成長率を維持することはできないと長年にわた り警告し続けてきた。もっとも最近は、投資家の収益見通しを操作するという 別の目的もあるように思えるが。

用心が肝心

客観的な成長見込みを立てるのは、ヤフーにとって賢明だ。四半期ベース の収入の伸び率が75%程度にとどまれば株価が一時的に下がることもあろうが、 それも決して悪いこととはいえない。

ヤフーは最近、株式を新規公開した96年以降4回目となる株式分割計画を 発表した。株価が400ドル付近の高水準で推移していることを考えれば妥当だ ろう。しかし、株式分割によって株価の水準が下がれば一部投資家の失望を買 い、投機的な買い圧力は弱まる可能性がある。

忘れてはならないこと――それはヤフーの経営戦略が地に足のついたもの だとしても、株価が割高なのに変わりがないことだ。 (デビッド・ポーリー)

原題:Stratospheric Yahoo Plays a Down-to-Earth Strategy: David Pauly

(抜粋) 記者:David Pauly、ほか 翻訳:東京 柴田 広基 Hiroki Shibata (03)3201-8867 MK

参考画面: ヤフー YHOO US <Equity> CN

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