ブルームバーグニュース|東京支局で働く面白さとは
2026年5月12日
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情報の力でビジネスの判断を支える

野上 英文さん
マネジングエディター(日本版デジタル統括)
これまでの経歴は?
朝日新聞で調査報道や海外特派員を経験し、NewsPicksでバーティカルメディアの立ち上げや運営に関わりました。業界が激変するなか、私費でのMBA留学もキャリアの転機となりました。新旧メディアで働きながら、「誰もが発信者となれる時代に組織ジャーナリズムを構える意味」や「持続可能なメディアと記者像」について考え続けてきました。
ブルームバーグとの出会いは、日銀担当だった新聞記者時代。情報の速さと正確性だけでなく、専門性の高い質問力にも感心しました。ビジネスのプロに信頼される理由を肌で感じたものです。
現在は日本語版サイトの刷新を通じて、グローバルチームと連携しながら東京支局のDXやマルチメディア化をリードする立場です。生成AIで情報が氾濫する今だからこそ、確かなデータに基づく報道の価値は高まっています。これまでに培った経験を業界に還元し、次世代に繋がる情報プラットフォームを仲間と構築したい。そんな思いでブルームバーグに入社しました。
日本発のコンテンツで重視していることは?
意識しているテーマは、「グローバルな視点から見た日本発ニュースの再定義」です。天気予報のようにビジネスの行方を見通そうとするとき、日本地図だけを見ないようにすること。地球儀を回し、グローバルチームと協業しながら世界全体を俯瞰していく姿勢が根付いています。
物事を構造的に捉え直すことも大切です。マーケット、テクノロジー、地政学のフィールドで一見バラバラに起きている事象が、世界のリーダーや投資家たちの目にどう映り、ビジネスの現場にどう波及していくのかを考える必要があります。
たとえば米イラン戦争を報じる際には、国際情勢をタイムリーに報じながら、豪州の燃料不足と日本の精製能力を比較分析してエネルギー安全保障の教訓を探りました。また船舶データから日本に向かうタンカーの動きを独自に報じた記事も読者から高く支持されています。
そして最後に、アテンションエコノミーには陥らないこと。入り口はやわらかくても、中身は視座が一段上がるような歯応えのある情報を届けられるように心がけています。
グローバルに連携するニュースチームの役割は?
ブルームバーグの東京支局は、100名超が働く国内最大級の外資系ニュースルーム。日本に精通した外国籍メンバーも多く、各分野のプロフェッショナルたちが適材適所で活躍するフラットな環境です。
日本語でもタイムリーに発信していますが、海外拠点とは年中24時間切れ目なく連携しており、日本が夜間であっても情報は世界中で分析されます。信頼して背中を預けあうチームの姿には、入社当初にちょっとした感動を覚えました。
メガバンクの知人は「朝起きてブルームバーグを見れば、その日のアジェンダがつかめる。もはや歯磨きと同じで、チェックしないと不安で仕事にならない」と話してくれました。ビジネスの意思決定に寄り添う「不可欠なインフラ」であることは、私たちの誇りです。ブルームバーグには外部からの新参者を垣根なく受け入れる文化があり、私も入社初日から意思決定や戦略立案に関わることができました。
刷新された日本語版ブルームバーグニュースの目標は?
日本のビジネスリーダーが、世界のリーダーと同じ情報の土台を持ち、コミュニケーションを深めあえる状況に貢献すること。グローバルビジネスの日々の意思決定や勝負どころで頼れる「パーソナルなツール」となれるように、日本語版サイトを単なるニュース媒体以上の存在に進化させるのが目標です。
そのために、コンテンツを読者の生活サイクルにあわせて最適化させていきます。平日のオンタイムには、決断を加速させる鋭い速報や分析を。週末には、まるでスパで心身を整えるように深く思考を巡らせられるような充実のユーザー体験を。就任後にスタートさせたニュースレター「今朝の5本」の週末版は、その第一歩となります。
日本語字幕付きの動画やライブブログ、速報、データ可視化、外部パートナーシップとの連携なども、さらに深めている最中です。読者のみなさまが共に高品質な報道を支えていきたいと思ってくださるような、新しいデジタルメディアの姿を模索しています。
ブルームバーグニュースはどんな職場?
旧知の友人から「やりがいがあって、なにより楽しそうだね」と声をかけられることが増えました。私自身の心からの実感が伝わっているのだと思います。環境の変化を楽しみ、自ら戦略を立てて実行するオーナーシップが鍵だと感じています。
ブルームバーグは新メンバーを歓迎する一方で、長期勤続のメンバーも非常に多く、信頼に裏打ちされた組織です。
その背景には、ポジションの多様性や流動性に加え、人材育成の充実があります。社内の研修プログラム「ブルームバーグ・ユニバーシティ」のほか、私も世界中のメンバーと共にマネジメント研修を受けました。MBAの理論と現場での実践が融合した学びがあり、このような体験や機会が誰にでも等しく用意されています。
グローバルな舞台で働きながら、情報の力でビジネスや未来を少しでも良い方向に変えていきたい。そんな熱い志を持つ方々と、次世代のメディアを共に創っていけることを楽しみにしています。