Updated: Tokyo  2013/05/26 13:18  |  New York  2013/05/26 00:18  |  London  2013/05/26 05:18
 

日本株は反発、円高一服受け輸出関連買われる-三菱商や丸紅も高い

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  5月8日(ブルームバーグ):東京株式相場は反発。為替の対ドル、ユーロでの円高傾向が一服したことに伴い、欧州政治動向への行き過ぎた不安が修正され、自動車など前日売り込まれた輸出関連株が買われた。今期純利益の最高益更新見通しを示した三菱商事が午後に一段高、米穀物大手の買収で最終調整中の丸紅など商社株も高い。

TOPIX の終値は前日比4.51ポイント(0.6%)高の776.57、日経平均株価 は同62円51銭(0.7%)高の9181円65銭。

BNPパリバ・インベストメント・パートナーズの清川鉉徳執行役員は、「為替が現状水準から大きく円高に振れることがなければ、輸出関連企業の今期業績はV字回復を見込める」と指摘。欧州の債務問題をめぐっては「一喜一憂しながらも、長い目で見れば着実に良い方向に向かっている」との認識を示した。

6日の仏大統領選では現職のサルコジ大統領が敗北し、ギリシャ総選挙では反財政緊縮派が躍進、7日の欧州株波乱が警戒されていたが、仏CAC40指数は1.7%高、独DAX指数は0.1%高と落ち着いた動きだった。東洋証券投資情報部の大塚竜太ストラテジストは、欧州株との比較で「仏大統領選やギリシャ総選挙の結果を受けた前日の日本株急落は、過剰反応だった」としている。

仏、ギリシャの選挙結果が伝わった直後の東京時間7日の外国為替市場では1ドル=79円65銭、1ユーロ=103円24銭まで円高が進行。しかし、欧米時間帯に入ってからはやや円安方向に戻し、8日の東京外為市場の円相場は対ドルで80円ちょうど近辺、対ユーロ では104円台前半で推移した。

テクニカル、PBR割安感も支援

欧州株の落ち着き、円高警戒感が和らいだことを受け、前日の相場の下げを主導した輸送用機器や電機、ゴム製品、機械といった輸出関連株に投資資金が回帰。このほか、卸売や不動産、鉄鋼、非鉄金属株なども高く、東証1部の業種別33指数では26業種が上昇。半面、電気・ガス、海運、医薬品など7業種が下げた。

卸売に関しては、三菱商がきょう午後1時の決算発表後に一段高 となり、一時5%超上げた。同社はエネルギー部門の伸びなどで、2013年3月期の連結純利益は前期比10%増の5000億円と5期ぶりの最高益更新を見込んだ。併せて今期配当計画を1株70円と、前期比5円増としたことも好感された。また、米穀物3位のガビロンを買収する方向で最終調整に入った丸紅も高い。

7日の日本株市場ではTOPIX、日経平均がことし最大の下げとなり、約3カ月ぶりの安値を付けた半面、テクニカル指標では東証1部の上昇・下落銘柄数の割合を示す騰落レシオ が67.9%と昨年8月24日以来、およそ8カ月半ぶりの低水準となっていた。同レシオの70%割れは、売られ過ぎの目安だ。

また、ブルームバーグ・データによると、TOPIXの株価純資産倍率(PBR)は7日時点で0.94倍と、理論上の会社解散価値に当たる1倍を下回る。SMBCフレンド証券の中西文行シニアストラテジストは、騰落レシオが買いゾーンに入ってきたほか、「PBRの割安感も意識される」と指摘していた。

欧州はなお消化難、SNS余波も

ただ、日経平均は午前に88円高まであったが、その後は上値の重い展開。ギリシャでは連立政権樹立に向けた交渉が難航、再選挙の可能性も伝わるなど、「ギリシャを中心に欧州情勢はすっきりせず、マーケットはまだ消化難だ」と、東洋証の大塚氏。さらにディー・エヌ・エー 、グリーなどSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)関連銘柄の下げが続き、これらの銘柄を信用取引で買っていた個人投資家などが「追い証(追加証拠金の差し入れ義務)発生に伴い、換金のために他の保有銘柄を売る動きも出た可能性がある」とも言う。

「コンプリートガチャ」と呼ばれる携帯電話ゲームでの新商法について、消費者庁が近く景品表示法に抵触するとの見解を示す見通しになったと大型連休中に主要各紙が報じたことを受け、同サービスを手掛けるDeNAとグリーは収益の先行き懸念から続落した。

東証1部の売買高は概算で16億180万株、売買代金は1兆1070億円。騰落銘柄数は上昇1137、下落は416。国内新興市場では、ジャスダック指数 が前日比0.1%安の52.21と小幅続落、東証マザーズ指数 は1.4%高の368.83と反発した。

-- Editor:Shintaro Inkyo

記事についての記者への問い合わせ先:東京 河野敏 Satoshi Kawano skawano1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:東京 大久保義人 Yoshito Okubo okubo1@bloomberg.net香港 Nick Gentle ngentle2@bloomberg.net

更新日時: 2012/05/08 15:36 JST

 
 
 
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