Updated: Tokyo  2013/05/19 05:31  |  New York  2013/05/18 16:31  |  London  2013/05/18 21:31
 

米国債:上昇、10年債は3カ月ぶり低利回り-弱い雇用統計で

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  5月4日(ブルームバーグ):米国債相場は上昇。10年債利回りは3カ月ぶり低水準に下げた。4月の米雇用者の伸びは市場予想を下回り、連邦準備制度が景気底上げへ向けた追加緩和策を検討するとの観測が広がった。

米国債相場は週間 ベースで7週連続の上昇。金融危機のさなかにあった2008年以降で最長の上昇局面となっている。4日発表された4月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が過去6カ月間で最も少ない増加となった。これを受け、米国の景気回復が失速しているとの懸念が強まった。フランス大統領選やギリシャ総選挙を週末に控え、政権交代の可能性も出る中、欧州債務危機が再燃するとの警戒心が高まっている。米財務省は来週、720億ドル相当の国債入札を実施する。

バンク・オブ・モントリオール傘下BMOキャピタル・マーケッツの政府債トレーディング責任者、スコット・グレアム氏(シカゴ在勤)は「量的緩和が確実となるかどうかまだ気を抜けないが、経済は弱まっている」とし、「欧州は依然として問題を抱えており、それで米国債の利回りは低水準にとどまっている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間午後3時50分現在、10年債利回り は前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.87%と、2月3日以来の低水準となっている。同年債(表面利率2%、2022年2月償還)価格は15/32上げて1013/32。

利回りは週間ベースで2008年12月19日終了週以来の7週連続の下げとなった。

インフレ見通し

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロース氏は4日、ブルームバーグラジオのインタビューで、10年債利回りは向こう45日間にわたり2%未満の水準にとどまるとの見方を示した。

米労働省が4日に発表した4月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比11万5000人増。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は16万人増だった。家計調査に基づく失業率 は8.1%と、前月の8.2%から低下した。4月の平均時給は前年比1.8%増にとどまった。

10年債と同年限のインフレ連動債(TIPS)の利回り格差(ブレークイーブンレート)に基づけば、今後10年間のインフレ率 は平均2.2%との見通しが国債価格に織り込まれている。利回り格差に基づく過去10年間の予想平均は2.3%だった。

「賃金は増えない」

2年債と10年債の利回り格差は1.62ポイントに縮小し、過去7カ月間で最小。昨年10月27日には2.09ポイントとなっていた。連邦準備制度の後押しがなければ米経済には成長を維持する余力はないとの悲観的な見方が強まっている。

CIBCワールド・マーケッツの米国債トレーディング責任者、トーマス・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は、「現時点でインフレ懸念は遠ざかっている」と指摘。「賃金は全く増えていない。人々が高価格の商品を買うことができなければ、どうやってインフレが起きるというのか」と語った。

ボラティリティの指標とされるバンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのMOVE指数は4月30日に62.90に低下し、2007年6月以来の低水準を付けた。これは近い将来に利回りの大きな上昇は起こらないと市場が見ていることを示唆する。

原題:Treasury 10-Year Yield Falls to 3-Month Low on Weak JobsGains(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Cordell Eddings ceddings@bloomberg.net;ニューヨーク Daniel Kruger dkruger1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Robert Burgess bburgess@bloomberg.net

更新日時: 2012/05/05 05:48 JST

 
 
 
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