ECB総裁:一段の措置に含み、最新予測公表の6月に決定か
5月4日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は3日の会見で、ユーロ圏景気の悪化が続く場合には一段の措置を取ることに含みを残した。
ドラギ総裁は同日のバルセロナでの政策委員会では利下げを討議しなかったことを明らかにしたが、6月には成長とインフレについての最新の予測が発表されると発言。それらを踏まえた政策姿勢変更もあり得るとみられる。選挙後のギリシャとフランス首脳の財政改革取り組みをめぐる不透明や悪化する経済指標、金融市場の緊張再燃が、ECBに行動を迫る可能性がある。
コメルツ銀行のチーフエコノミスト、イエルク・クレーマー氏は「ECBの景気見通しには大きな下振れリスクがある」とし、「ドラギ総裁は間接的に、ECBが最新見通しを公表する来月の政策委に言及した。ECBが成長予想を下方修正する公算があり、従って利下げの議論も消えない」と語った。
ドラギ総裁は会見で、政策委は「金融政策姿勢について縦横に議論した」末、現行の政策金利が「緩和的」だと判断したと語った。また、景気見通しにおける不透明感が増したとの認識も示した。
ノムラ・インターナショナル(ロンドン)の欧州担当シニアエコノミスト、イエンス・ソンダーガード氏は、ECBが銀行向け大量資金供給の実体経済への浸透状況を見極める考えだろうとして、「一段の緩和を支える根拠は十分ある」ものの、ECBは恐らくハト派過ぎるよりかは「タカ派過ぎることを選び、利下げを可能な限り遅らせてしまうのだろう」との見方を示した。ECBが6月会合で追加緩和を検討するには「今後数週間で経済環境が大幅に悪化することが必要だろう」と付け加えた。
原題:Draghi Leaves Door Open for Further ECB Action asElections Loom(抜粋)
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更新日時: 2012/05/04 17:46 JST