トラフィギュラなど商品取引会社、シンガポールの布陣強化
5月2日(ブルームバーグ):世界3位の独立系石油取引会社であるオランダのトラフィギュラ・グループの従業員は、シンガポール沖に連なる船舶を見下ろす新オフィスで、原油や金属の最大消費地域の需要に関する情報をリアルタイムで入手している。
トラフィギュラは過去1年間に金属とばら積み商品の取引要員として30人をシンガポールに配転。ジュネーブから2月に着任したアジア太平洋地域の石油担当ディレクター、ジョナサン・ペグラー氏はさらに増員を進めている。シンガポール中心部の高層ビルの28階と29階にあるオフィスでは250人が勤務可能だ。同社の2000年時点でのシンガポール勤務者は9人だった。
シンガポール政府のデータによると、同国では10年に商品とエネルギーのオフショア貿易に関連して1万人以上が勤務しており、06年と比較して40%増加した。トラフィギュラのほか、豪英系BHPビリトン や米カーギル、英アングロ・アメリカンなどが増員している。合計で世界の人口の36%を占める中国とインドの貿易ルートに当たるシンガポール港には年間14万隻を超える船舶が寄港する。
「自分が取引した貨物を積載したタンカーやばら積み船の目星を付けるのがトレーダーたちの新たな趣味になっている。この地域の市場は成長しており、多くの新しいアイデアを提示してくれる」。床から天井まで総ガラス張りの窓のそばでペグラー氏はそう語った。窓からは商船の世界最大の燃料補給拠点を見渡すことができる。
世界最大の鉱山会社、BHPビリトンはシンガポールに最大90人を移す計画だ。非上場企業としては米最大のカーギルは5年間で約43%増員した。プラチナ生産最大手のアングロ・アメリカン はシンガポールをロンドンに並ぶ主要なマーケティング拠点と位置付けている。スイスの商品取引会社マーキュリア・エナジー・トレーディングは世界農産物事業の責任者の勤務地をシンガポールとする予定だ
原題:Trafigura Follows Raffles Into Heart of Asian Trade:Commodities(抜粋)
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更新日時: 2012/05/02 11:31 JST