Updated: Tokyo  2013/05/23 10:56  |  New York  2013/05/22 21:56  |  London  2013/05/23 02:56
 

4月27日の海外株式・債券・為替・商品市場

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  (ブルームバーグ):欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円が上昇、緩やかな米成長やスペイン格下げで需要増

27日のニューヨーク外国為替市場では円が主要通貨の大半に対して上昇。米国の経済成長率が予想を下回ったほか、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がスペイン格付けを引き下げたことから、欧州の債務危機が深刻化しているとの懸念が広がった。

日本銀行は金融政策決定会合で追加緩和を決めたものの、成長を押し上げるには不十分との見方も円買いにつながった。ニュージーランドやカナダなど高利回り通貨は対ドルで上昇。米国の経済成長率が今年第1四半期に予想ほどは上昇しなかったことから、連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和の解除を急ぐことはないとの見方が強まった。

バークレイズの通貨ストラテジスト、アループ・チャタジー氏(ニューヨーク在勤)は、「投資家の一部は日銀がさらに思い切った行動を取ると見込んでポジションを取っていた。実際の日銀は予想していた最低限の追加緩和を実施した」と述べ、「市場参加者は一部の円ショートを解消した」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時11分現在、円は対ドルで0.8%上昇して1ドル=80円36銭。週間ベースでは1.4%上昇した。円は対ユーロでは0.6%上げて1ユーロ=106円39銭。ユーロは対ドルで0.2%上昇して1ユーロ=1.3239ドル。週間では0.2%高。

カナダ・ドルは対ドルで0.4%高、ニュージーランド・ドルは0.9%値上がりした。

JPモルガン・ボラティリティ指数によると、主要7カ国(G7)通貨の3カ月物オプションのインプライド・ボラティリティ(IV)指数は一時8.86%に下げた。過去10年の平均値は10.6%となっている。

日銀の決定

日本銀行は27日開いた金融政策決定会合で、資産買い入れ等基金における長期国債の買い入れ額を10兆円増額し、対象国債の残存期間を1-2年から1-3年に拡大すること、さらに基金の買い入れ期限を来年6月末に延長することを決定した。

日銀は資産買い入れ等基金のうち、金融資産の買い入れを「30兆円」から「40兆円」に増額する一方で、固定金利方式の共通担保オペについては、応札額が提示額に達しないケースが発生している状況を受けて「35兆円」から「30兆円」に減額する。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチャン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は、日銀の決定は「かなり失望する内容だった。従って円売りの意欲も減退した」と述べた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数によると、円は過去1カ月間で3.5%上昇。ドルは0.4%安、ユーロは1%下げた。

スペインの格下げ

S&Pは26日、スペインの長期格付けを「A」から「BBB+」に引き下げた。格付け見通しは「ネガティブ(弱含み)」とした。この発表後、ユーロは一時対ドルで下げる場面もあった。

米商務省が発表した第1四半期(1-3月)の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)速報値は前期比2.2%増だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は2.5%増だった。昨年第4四半期は3%増だった。

原文:Yen Gains as Slower U.S. Growth, Spain Downgrade StokeDemand (抜粋)

◎米国株:4日続伸、決算や消費者マインド改善で小売株高い

米国株は4日続伸。S&P500種株価指数 は週間ベースで1カ月ぶりの大幅高となった。この日発表の経済統計では経済成長率が市場予想を下回ったものの、企業業績や消費者マインドの改善が好感され、小売株が堅調に推移した。

S&P500種の小売株指数は3.5%高と、業種別24指数の値上がり率トップ。インターネット通販のアマゾン・ドット・コム やオンライン旅行会社のエクスペディアは決算が予想を上回ったことをきっかけに買い進まれた。S&Pの住宅建設株指数は3%上昇し、2008年10月以来の高値。一方、スターバックスは下落。同社決算では既存店売上高がアナリスト予想に届かなかった。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高の1403.36。同指数は週間では1.8%高と、2週連続の上昇となった。ダウ工業株30種平均は23.69ドル(0.2%)高の13228.31ドル。米証券取引所の出来高概算は約62億株と、3カ月平均を7%下回った。

BKDウェルス・アドバイザーズ(ミズーリ州スプリングフィールド、運用資産19億ドル)の最高投資責任者(CIO)、ジェフ・レイマン氏は「経済成長が引き続き緩やかながらも着実なペースになることが示された」と指摘。「消費者は自信を強めており、それは好ましい。企業業績の全般的な改善も好感できる」と述べた。

ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種構成銘柄で10日以降に決算を発表した271社のうち約75%がアナリスト予想を上回った。同データによれば、1-3月(第1四半期)の1株当たり利益は5.3%の伸びが予想されている。

追加緩和の「差し迫った必要」はない

第1四半期(1-3月)の米実質国内総生産(GDP)速報値の発表後も株価は上昇した。同速報値(季節調整済み、年率)は前期比2.2%増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は2.5%増だった。米消費者マインド指数は4月に上昇し、昨年2月の水準に接近した。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、米経済が一段と軟化した場合は金融当局が追加措置を講じる可能性が高いとしながらも、追加措置の「差し迫った必要性」はないと述べた。

この日はS&P500種の業種別10指数のうち6指数が上昇。消費関連や資本財株の上げが目立った。住宅建設株指数は構成する11銘柄中10銘柄が値上がり。

アマゾンが高い

アマゾン は16%高と、09年10月以来の大幅上昇。同社決算は1株当たり利益がアナリスト予想の4倍となった。ジェフ・ベゾスCEOは、最新版キンドルと商品をより迅速に発送する機能を備えた倉庫に資金を投じ、顧客拡大を図っている。

エクスペディアは24%急伸し、S&P500種構成銘柄の値上がり率トップ。

スターバックスは5.3%安と、昨年8月18日以来の大幅下落。同社の既存店売上高は全世界で7%の増加にとどまった。コンセンサス・メトリックスが集計したアナリスト17人の予想平均では8.2%増と見込まれていた。

原文:S&P 500 Gains as Retailers Surge to Record on EarningsReports (抜粋)

◎米国債:10年債利回りが下げ縮める、一時1.88%まで低下

米国債市場では、10年債利回りが一時付けていた12週ぶり低水準から下げを縮める展開。欧州債務危機の悪化懸念から相場は上昇していたが、1-3月(第1四半期)の米国内総生産(GDP)統計を手掛かりに上げ幅を縮小した。

米連邦準備制度理事会(FRB)のエコノミストが開発した金融モデルに基づくタームプレミアム(期間に伴う上乗せ利回り)は、米国債がここ7週間で最も割高な水準付近となっていることを示している。米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)は、GDPの伸びが市場予想に届かなかったことから、金融当局による景気刺激策は依然として選択肢だとの見方を示した。その上で、実施の差し迫った必要性はないとも述べた。

みずほセキュリティーズUSAの米国債トレーディング責任者、ジェームズ・コンビアス氏(ニューヨーク在勤)は「この水準では米国債への強い買い意欲は湧かない」とし、「利回りをもっと押し下げるには、新たな材料が必要だ。現在、十分低い水準にある」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後4時31分現在、10年債利回り は前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.93%。一時1.88%と、2月3日以来の低水準を付けた。同年債(表面利率2%、2022年2月償還)価格は1/32上げて100 19/32。10年債利回りは20日に1.99%を付けて以降、6bp下げている。

2年債利回りは一時0.25%と、2月10日以来の低水準を付けた。また30年債利回りは3.06%に下げた。

CRTキャピタル・グループの米国債戦略責任者、デービッド・エーダー氏は「価格は上向いてきているが、追随買いに勢いがない。これは市場が飽きつつあることを示唆している」と述べた。

タームプレミアム

タームプレミアムはマイナス0.66%を付けた。4月23日にはマイナス0.67%と、終値ベースでは3月6日以降で最も割高な水準を付けていた。マイナスのタームプレミアムは投資家が適正水準を下回る利回りでも積極的に受け入れていることを意味する。

10年債は週間ベースでは6週連続高と、昨年6月以来の長期上昇局面。欧州債務危機の深刻化懸念が背景にある。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、米国債のリターンは3月31日以降、プラス1.4%となっている。一方、S&P500種株価指数の同期間のリターン (配当の再投資を含む)はマイナス2.7%。

2%未満

米国みずほ証券のチーフエコノミスト、スティーブン・リチュート氏(ニューヨーク在勤)は「2%を下回る利回りが続くような材料が欧州から出てくる限り、2%未満の水準は続く」とし、「米国の経済指標でこの状況がひっくり返るようなことはないと思う」と続けた。

米商務省が27日に発表した第1四半期の実質GDP(季節調整済み、年率)速報値は前期比2.2%増だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は2.5%増だった。

PIMCOのエラリアンCEOは、「成長減速トレンドが続いた場合は、金融当局は再び市場と米経済を支えようと措置を講じるだろう」とした上で、「現在は、その差し迫った必要性はないようだ」と付け加えた。

原文:Treasury 10-Year Yield Rises From 12-Week Low as U.S.Expands (抜粋)

◎NY金:続伸、ドルの下落で代替需要-週間でも上昇

ニューヨーク金先物相場は続伸。ドルが下落したことで、代替投資先としての金の需要が拡大した。

第1四半期(1-3月)の米経済成長率が市場予想を下回ったことを背景に、ドルは主要通貨のバスケットに対して一時0.3%値下がりした。金は年初から6.3%上昇、ドルは1.8%下落している。

アーチャー・フィナンシャル・サービシズの市場ストラテジスト、アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「ドル相場の下落が金を支えている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6月限は前日比0.3%高の1オンス=1664.80ドルで終了。週間では1.3%の上昇。

原題:Gold Futures Rise for Second Day in New York as DollarWeakens(抜粋)

◎NY原油:続伸、個人消費の高い伸びを好感-決算も買い材料

ニューヨーク原油先物相場は続伸。3週間ぶりの高値となった。米経済成長率が市場予想を下回ったものの、個人消費の大幅な伸びを好感し、買いが優勢になった。予想を上回る決算も買い材料。

個人消費は2.9%増と、約1年ぶりの高い伸びとなり、最も楽観的な予想も上回った。実質国内総生産(GDP)速報値は前期比2.2%増。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は2.5%増だった。インターネット通販最大手、アマゾン・ドット・コムの決算で利益が予想を上回り、株式相場は堅調となった。

プレステージ・エコノミクス(テキサス州オースティン)のジェイソン・シェンカー社長は、「相場は悪いニュースをこなし、取引終了にかけて上昇した」と指摘。「政府発表のデータはわずかに買い材料とみなされており、企業利益は健全だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前日比38セント(0.36%)高の1バレル=104.93ドルで終了。終値としては2日以来の高値となった。週間では1.8%、年初からは6.2%それぞれ上昇している。

原題:Oil Rises as Consumer Spending Advances, Earnings BeatForecasts(抜粋)

◎欧州株:4日続伸、予想上回る企業業績で-ヴァンシ高い

欧州株式 相場は4日続伸し、ここ6週間で最長の上げとなった。米経済成長率が予想を下回ったものの、フランスのヴァンシの売上高とスウェーデンのサンドビックの利益が市場予想を上回ったことから、相場全体が押し上げられた。

欧州最大の建設会社ヴァンシ は4.2%高、世界最大の金属切削工具メーカー、サンドビックは12%急伸。スイスの歯科インプラントメーカー、ノーベル・バイオケア・ホールディングは1-3月期の増益が好感され、4.2%上げた。

ストックス欧州600指数 は前日比0.8%高の259.12で終了。前週末比では0.5%上げた。年初来では6%上昇。欧州中央銀行(ECB)による域内銀行への長期資金供給が支えとなっている。

ショア・キャピタル・グループの株式ストラテジスト、ジェラルド・レーン氏(リバプール在勤)は「景気やバリュエーションを一因に私の相場見通しは慎重だが、決算を手掛かりとする目先のプラス材料が買いを促すのに十分だ」と語った。

この日の西欧市場では、18カ国中14カ国で主要株価指数が上昇。米商務省が発表した第1四半期(1-3月)の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)速報値は前期比2.2%増だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は2.5%増。

原題:European Stocks Wrap Up Longest Stretch ofGains Since March 16(抜粋)

◎欧州債:スペイン債下落、S&P格下げ響く-英国債も軟調

27日の欧州債市場ではスペイン国債が下落、2年債利回りはほぼ2週間ぶりの大幅上昇となった。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によるスペイン格下げのほか、同国失業率が18年で最悪となったことが響いた。

債務危機深刻化への懸念から安全資産への逃避でドイツ国債は買われ、利回りは過去最低を付けた。オランダ国債も上昇。欧州連合(EU)が定める財政赤字の基準を満たすため、与野党が緊縮策で合意した。イタリア国債はほぼ変わらず。この日の同国政府の入札では借り入れコストが上昇したほか、発行高が目標上限に届かなかった。

ドイツ銀行のユーロ圏金利戦略責任者、モヒト・クマール氏(ロンドン在勤)は「イタリア入札前に市場はスペイン格下げのニュースで浮き足立っていた」とし、「格下げ後に周辺国債が売りを浴び、ドイツ国債が買われた。市場の不安定を考えると入札結果はそこそこだ」と話した。

ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債 利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の5.88%。一時は6%に達した。同国債(表面利率5.85%、2022年1月償還)価格は0.355下げ99.77となった。

スペイン2年債利回りは2bp上昇の3.28%。一時は22bp上げ、16日以来で最大の上昇となった。月初来では75bp上げている。

S&Pはスペインの長期信用格付けを「BBB+」と、従来の「A」から引き下げ見通しをネガティブとした。

イタリア10年債 利回りは13bp上げた後、5.64%となった。フランス10年債利回りは2bp上昇し3%。

ドイツ2年債利回りは0.10%で、前日からほぼ変わらず。過去最低となる0.075%まで下げる場面もあった。5年債利回りは1bp低下の0.64%。一時は0.595%まで低下し、これまでの最低を付けた。10年債利回りは2bp上昇し1.70%。

英国債

英国債相場は下落。英政府はこの日の入札で30億ポンド相当の証券を発行した。

英10年債利回り は前日比3bp上昇の2.13%。同国債(表面利率4%、2022年3月償還)の価格は0.28下げ116.57となった。

原題:Spanish Bonds Fall After S&P Cuts DebtRating; German Bunds Rise(抜粋)Pound Extends Winning Streak Versus Dollar toLongest Since 1992(抜粋)

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参考画面:記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba+ 1-212-617-3007schiba4@bloomberg.netEditor:記事に関するエディターへの問い合わせ先:東京 大久保 義人 Yoshito Okubo + 81-3-3201-3651okubo1@bloomberg.net

更新日時: 2012/04/28 07:03 JST

 
 
 
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