FOMC:緩やかな成長から徐々に加速へ-政策は据え置き
4月25日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、景気浮揚で必要とあれば、追加の行動をとる準備がなお整っていることを明らかにした。24、25両日に開催されたFOMCは金融政策を変更しなかった。
議長は「この景気回復局面が続き、インフレが目標近辺にとどまることを確実にするよう、引き続き必要に応じて追加措置を講じる用意がある」と発言した。
FOMCは成長と失業率に関するメンバーの最新見通しを公表。異例な低金利を少なくとも2014年遅くまで維持する方針をあらためて示した。
声明は「委員会は、向こう数四半期は緩やかな成長にとどまり、その後徐々に加速すると予想している」と記述。「住宅セクターは、改善の兆候がいくつか見られるものの、依然として低迷している」とした。
雇用拡大のペースが減速するなか、FOMCは追加の景気刺激策には踏み切らなかった。失業率も金融当局を満足させるほど速くには低下していない。
金融市場の緊張声明はさらに「世界の金融市場での緊張は引き続き景気見通しに著しい下振れリスクをもたらしている」と指摘した。これまで5回の会合でも世界の金融市場での緊張に言及しており、3月の声明はそのような緊張は「和らいできている」と表現していた。
三菱東京UFJ銀行のクリス・ラプキー氏(ニューヨーク在勤)は「成長が徐々に加速するのであれば、追加緩和策の議論は終わる可能性がある。ほとんどのFOMCメンバーが、景気が減速した場合のみ追加緩和を検討するためだ」と語った。
FOMCメンバーの今年の成長および失業率予測によると、中央傾向は今年第4四半期の失業率が平均7.8-8%。1月時点では8.2-8.5%だった。成長率は2.4-2.9%と、1月の2.2-2.7%から上方修正された。
個人消費支出(PCE)物価指数については、1.9-2%上昇と予想した。従来見通しは1.4-1.8%上昇だった。中央傾向はメンバー17人のうち最も高い3つと最も低い3つの予想を除いたもの。
ツイストオペFOMCは4000億ドル相当の短期債を売却し、期間が長めの証券を同額購入する、いわゆる「オペレーション・ツイスト(ツイストオペ)」で保有証券の残存期間延長を継続する方針もあらためて示した。ツイストオペは6月末に完了する予定。FOMCは政府機関債と住宅ローン担保証券の償還元本を住宅ローン担保証券に再投資する現行方針の維持も発表した。
インフレについては「幾分か上向いてきており、これは主に原油とガソリンの値上がりを反映している」と指摘した。ただ、石油高のインフレへの影響は「一時的なものにとどまる」と予想した。
3月の会合以降、原油価格は下落しており、全米自動車協会(AAA)によると、ガソリン価格は全米平均で1ガロン=3.84ドルと、今月4日に付けた年初来のピークである3.94ドルから下落している。
リッチモンド連銀のラッカー総裁は3会合連続で反対票を投じた。同総裁はかねて2013年に利上げを実施する必要性が出てくる可能性が高いとの認識を示している。
原題:Bernanke Says Fed ‘Prepared to Do More’ After PolicyUnchanged(抜粋)
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更新日時: 2012/04/26 05:13 JST