米国は「現実の流動性危機」の瀬戸際、格下げ誤りない-S&P
4月24日(ブルームバーグ): 米国が最上級の「AAA」格付けを昨年8月に失ったのは「現実の流動性危機」に見舞われる差し迫った危険があったためで、分析に誤りはないと米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のソブリン格付け担当マネジングディレクター、モーリッツ・クレーマー氏が反論した。
クレーマー氏は24日の英下院財政委員会で、「米政府と議会は昨年夏、連邦債務の上限引き上げに必要な打開策で合意できず、政府は現実の流動性危機の瀬戸際に追い込まれていた」との見方を示した。
S&Pは昨年8月5日、米国の政治プロセスを批判するとともに議会が合意した歳出削減が過去最悪の財政赤字の削減に十分ではないと指摘し、米国の格付けを1段階低い「AAプラス」に引き下げた。
クレーマー氏は「誤りはなかった。異なる複数のシナリオがあった。将来政府が取り得る財政再建戦略はどれか、分析的な議論が必要になるシナリオだ」と述べた。米財務省のべローズ次官補代行(経済政策担当)は昨年8月6日に財務省のブログで、S&Pが2兆ドル(約162兆7000億円)規模の計算の誤りを犯し、その後決定の根拠を変更しており、格付けの「信頼性と整合性をめぐる根本的な疑問」が生じていると批判していた。
原題:U.S. Lost AAA on Danger of Liquidity Crisis, S&P Says (1)(抜粋)
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更新日時: 2012/04/25 09:04 JST