メルケル首相、緊縮財政の撤回表明する仏オランド候補けん制
4月24日(ブルームバーグ):フランス大統領候補の社会党のオランド氏が欧州の緊縮財政の流れを転換させると表明していることに対し、ドイツのメルケル首相は債務危機に対する最善の対策は均衡予算だと指摘し、同候補をけん制した。
メルケル首相と与党はユーロ圏17カ国すべての首脳が先月署名した財政協定を含め、ドイツが主導する対策の推進で譲らない姿勢を示している。
メルケル首相率いる与党キリスト教民主同盟(CDU)のペーター・アルトマイヤー幹事長は24日にベルリンで取材に応じ、「オランド氏が歳出を増やし節減を減らすと主張すれば、金融市場の信頼を失う」と発言。「代替策などないため、われわれは自らの基本原理を堅持する」と述べた。
危機を受けた救済でユーロ圏最大の資金拠出国であるドイツに対し、その対策をめぐって従来の同盟国からの抵抗が増している。8000億ユーロ規模のファイアウォール(防火壁)や欧州中央銀行(ECB)の域内金融機関への無制限の資金供給でも、スペインとイタリアに混乱が及ぶ恐れは払拭(ふっしょく)されていない。
オランド候補は23日、欧州全域にわたる財政緊縮は「人々に絶望感をもたらしつつある」と語り、選挙で勝利した場合は経済成長に再び照準を定める姿勢を示した。同候補は、5月6日の仏大統領選の決選投票に関する世論調査で対立候補のサルコジ大統領をリードしている。
一方、オランダでは財政赤字削減をめぐり連立政権が崩壊し、最上級「AAA」格付けの維持をめぐって投資家の懸念が強まったことを踏まえ、ルッテ首相は24日、国内経済問題に対処するよう議会で訴えた。
原題:Merkel Pushes Back Against Hollande Call to End AusterityDrive(抜粋)
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更新日時: 2012/04/25 09:04 JST