債券は反発、超長期債を中心に買い圧力-日米金融政策を見極め
4月25日(ブルームバーグ):債券相場は反発。前日の米国市場で債券安・株高となった流れを引き継いで売りが先行したものの、超長期債を中心に買われ、相場が下支えされた。
東京先物市場で中心限月6月物は、前日比5銭安の142円74銭で開始した直後に9銭安まで下落したが、午前9時半過ぎにプラス圏に浮上。午後の取引にかけては前日の終値付近でもみ合っていたが、再び買い圧力がかかり、一時は7銭高の142円86銭まで上値を伸ばした。結局、3銭高の142円82銭で取引を終えている。
現物債市場で、長期金利の指標となる新発10年物の321回債利回りは前日比横ばいの0.93%で始まった後、午後にかけてじりじりと低下。一時は1.5ベーシスポイント(bp)低い0.915%まで下げた。午後3時過ぎからは0.92%で推移。20年物の135回債利回りは1bp低い1.72%。30年物の36回債利回りは1bp低い1.895%まで低下した。
JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「最近強かった5年債にスピード調整の売りが出ている半面、出遅れ感のある30年債に買いが入っている」と指摘。ただ、この日の米国時間に予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)の政策スタンスによって、27日に開かれる日本銀行の金融政策決定会合への見方も変わる可能性があるとして、「様子見姿勢となっている」とも言う。
米債安受け朝方は売り先行24日の米国債相場は下落。スペインやオランダで実施された国債入札結果を受けて欧州債務不安が和らぎ、安全資産の米国債は売りが優勢だった。米10年債利回りは前日比4bp高の1.97%。一方、米株相場は反発。S&P500種株価指数は0.4%高の1371.97。
大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥債券運用部長は、「海外市場で米国債利回りが上昇したことを受けて、朝方は軟調に寄り付いた。しかし、生命保険会社による平準買い(一定の金額を分散しながら購入する)が20年や30年債などに入り、徐々に値を戻した」と話した。
また、この日の米国時間にはFOMCの結果が判明するほか、27日には日銀の決定会合を控えている。ブルームバーグが日銀ウオッチャー14人を対象にした調査では全員が日銀の追加緩和を予想。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の西村崇債券ストラテジストは、日銀の緩和期待に加えて、「欧州債務問題への警戒感も完全には払しょくできず、金利上昇余地は限定的」とみていた。
こうした中、財務省はあす26日、2年利付国債(5月債)の入札を実施する。前回入札の2年物315回債利回りは24日に0.105%で取引された。このため、表面利率(クーポン)は据え置きの0.1%が見込まれている。発行額は前回と同額の2兆7000億円程度。
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更新日時: 2012/04/25 15:55 JST