Updated: Tokyo  2013/05/25 09:08  |  New York  2013/05/24 20:08  |  London  2013/05/25 01:08
 

中国の現代版孟母にはSUVが人気-自動車需要の新たな波

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  4月20日(ブルームバーグ):北京に住む主婦、周娜さん(37)は、世界最大の自動車市場となった中国で、なぜスポーツ型多目的車(SUV)の販売が最も伸びているのかを知っている。答えは、子供だ。

「土曜日には、ほとんど休みなしに子供をあちらこちらに車で送り届けなければならない」。周さんは毎週末、8歳の息子を車に乗せてカンフーと英語の学校に送り、その後自らはヨガ教室へと向かう。「とても疲れるけど、愛車のBMW 『X5』を運転できるのは気分がいい」と語る。

周さんは、いま増えている「タイガー・マザー」と呼ばれる中国の厳格な教育ママの典型だ。こうした女性たちが、中国自動車産業の次の大幅な伸びの火付け役となる可能性がある。同国の中間所得者層の人口は向こう10年で倍増するとみられている。

来週から始まる北京国際モーターショーでは、ドイツのBMWやダイムラー 、米フォード・モーター などの各社がSUVを中心に新モデルを発表する。子供の送り迎えや日用品の買い物などに使う2台目の車を探している世帯をめぐる争奪戦が展開されることになる。

コンサルティング会社ブーズ・アンド・カンパニーのシニアアドバイザー、ビル・ルッソ氏は「より多くの目的に対応でき家族向けの特徴を備えた車を志向する傾向が見られ、その背景には女性の存在がある」と分析した。同氏は、米クライスラー・グループの中国部門責任者を務めた経験を持つ。

中国自動車工業協会(CAAM)のデータによれば、昨年の同国のSUV需要は前年比20%増加し、乗用車全体の伸びの3倍余りとなった。SUV需要は今年に入ってからも他のセグメントを上回っている。1-3月(第1四半期)のSUV販売は18%増と、市場全体が2005年以来のマイナスに落ち込んだのに逆行して拡大した。

時代は変わった

中国の消費者の年収は現在、平均4000ドル(約32万6000円)余り。豪マッコーリー・グループ は、この水準を超えると一般的に所得の伸びの2倍のペースで自動車購入が拡大すると指摘している。同社は、中国の中間所得者層が現在の約3億人から、向こう10-15年で6億-8億人に増えると予想する。

コンサルティング会社、新華信(北京)の自動車業界調査責任者、回玉梅氏は「かつて中国の大半の世帯は車を1台だけ保有し、男性が運転していた。時代は変わり、今では車を持つ女性が増えてきた。SUVは今後長期にわたって、中国で展開する自動車メーカーにとって最も重要なセグメントとなるだろう」と指摘した。

原題:Tiger Moms Craving SUVs Drive Next Wave of Chinese Demand:Cars(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:北京 Tian Ying ytian@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Young-Sam Cho ycho2@bloomberg.net

更新日時: 2012/04/20 13:51 JST

 
 
 
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