米シティ:株価上昇、債券トレーディング収入増を好感
4月16日(ブルームバーグ):16日の米国株式市場で、米銀3位のシティグループ の株価が上昇。この日発表した1-3月(第1四半期)決算で、債券トレーディングの収入が前四半期から倍以上に増えたことが好感された。
シティの株価は前週末比59セント(1.8%)高の34.00ドルで終了。年初から前営業日までの間では27%上昇していた。同行の発表によると、債券トレーディング収入は47億4000万ドル(約3800億円)と、昨年10-12月(第4四半期)の17億2000万ドルから増えた。前年同期の39億8000万ドルも上回った。JMPセキュリティーズのアナリスト、デービッド・トローン氏は27億8000万ドルを予想していた。
第1四半期には米国の雇用が改善し、欧州危機が落ち着いたため、ウォール街のトレーディング事業はこの恩恵を受けた。
米ヘッジファンド、セカンド・カーブ・キャピタルのトム・ブラウン最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「私が思ったよりも収入は良かった」とした上で、「シティには強い収益力があり同行はこれを生かし始めている」と語った。
シティのビクラム・パンディット最高経営責任者(CEO)は昨年の10%減収からの回復を目指すとともに、3月に米連邦準備制度理事会(FRB)のストレスステストで認められなかった投資家への利益還元を実現させようと取り組んでいる。この日はアナリストらに、配当や自社株買い戻しの許可を求めるのは2013年の資本計画をFRBに提出した後になるかもしれないと述べた。従来は12年中の株主還元の用意があると発言していた。
シティは第1四半期に、自社債務に関連した会計上の費用である信用評価調整(CVA)を計上した。CVAを除いたトレーディング収入は全体で56億4000万ドルと、前年同期比11%増だった。同業のJPモルガン・チェースのトレーディング収入は会計上の費用を除き64億4000万ドルで、前年同期から3%減だった。
第1四半期の純利益は29億3000万ドル(1株当たり95セント)と、前年同期の30億ドル(同1ドル)から2.3%減少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト17人の調査で1株当たり利益の予想平均は1.02ドルだった。
最大部門の消費者向け銀行事業は14%の増益、5%の増収だった。
シティの第1四半期利益はCVA13億ドルと他行株の売却益を除くと1株当たり1.11ドルだった。一時項目は利益を1株当たり16セント押し下げた。
収入は1%増の202億ドルだった。前年同期は200億ドル。
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更新日時: 2012/04/17 14:05 JST