1月27日の欧州マーケットサマリー:株は反落、イタリア債上昇
1月27日(ブルームバーグ):欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)
為替 スポット価格 前営業日ユーロ/ドル 1.3181 1.3109ドル/円 76.70 77.45ユーロ/円 101.09 101.53
株 終値 前営業日比 変化率ダウ欧州株600 255.40 -2.46 -1.0%英FT100 5,733.45 -61.75 -1.1%独DAX 6,511.98 -27.87 -.4%仏CAC40 3,318.76 -44.47 -1.3%
債券 直近利回り 前営業日比独国債2年物 .19% +.01独国債10年物 1.86% -.01英国債10年物 2.07% -.02
商品 直近値 前営業日比 変化率金 現物午後値決め 1,726.00 -1.00 -.06%原油 北海ブレント 111.25 +.46 +.42%
◎欧州株式市場
27日の欧州株式相場は反落。昨年第4四半期(10-12月)の米国内総生産(GDP)伸び率が市場予想を下回ったことを嫌気した。ストックス欧州600指数は前日に5カ月ぶり高値で引けていた。
英石油会社BPが安い。同社は2010年の米メキシコ湾原油流出事故で発生した費用の一部を、爆発したリグ(掘削装置)を保有していたトランスオーシャン(本社スイス)から回収できないと、米連邦地裁判事が判断を下した。JPモルガン・チェースが投資判断を引き下げたフランスの銀行BNPパリバも大幅安。同銘柄が主導する形で欧州銀行株指数も下げた。
ストックス欧州600指数は前日比1%安の255.40で終了。先月14日以来の大幅下落となった。週ベースでは6週間ぶりに下げ、0.2%の値下がり。ギリシャではこの日も、債務減免をめぐって政府と民間債権者が協議を続ける。指数は年初来では4.4%上昇しており、前日はここ1年弱で2度目の強気相場入りを果たした。
IGインデックスの市場アナリスト、クリス・ビューチャンプ氏は「午後になって米GDP統計が予想を下回ると、売りの勢いが強まった」と述べ、同統計が「株式相場を全体的に軟調にするきっかけとなった」と説明した。
ストックス欧州600指数は前日、1.1%高で終了。昨年9月22日に付けた安値から20%上昇し、強気相場入りした。米経済回復の兆しやユーロ圏の債務危機封じ込めへの期待が株価を支えてきた。
米商務省がこの日発表した昨年第4四半期の実質GDP(季節調整済み、年率)速報値は前期比2.8%増。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は3%増だった。
この日の西欧市場では、アイスランドを除く17カ国で主要株価指数が下落。BPは2.6%安の464.55ペンスとなり、ストックス欧州600指数の下げに最も寄与した。
米ニューオーリンズの連邦地裁判事は26日、原油流出事故で発生した経済的損害とコスト400億ドルの一部をBPはトランスオーシャンから回収することはできないとの判断を下した。BPが昨年4月に同地裁に提訴したトランスオーシャンは、この日の市場で0.9%高の43.83スイス・フラン。
BNPパリバは3.3%下げ、34.64ユーロで終了した。
◎欧州債券市場
27日の欧州債市場ではイタリア国債相場が上昇。2年債利回りは一時、昨年9月以来の低水準となった。ギリシャと民間債権者が債務交換で合意に近づきつつあるとの楽観が高まる中、イタリア国債入札で借り入れコストが低下したことが手掛かり。
欧州中央銀行(ECB)が昨年12月に実施した期間3年の資金オペで市中銀行への資金供給が拡大。これを背景にスペイン10年債は年初来で最大の値上がりとなった。月間ベースでも上昇している。イタリアはこの日、182日物証券を80億ユーロ発行した。落札利回りは1.969%と、昨年5月以来の低水準となった。
ドイツ国債のパフォーマンスはその他の国債を下回った。欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)が同日、関係当局はギリシャ債務減免での民間関与について月内の合意に極めて近いと発言したことを受け、域内で最も安全とされるドイツ国債の需要が後退した。
RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・スタメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「国債相場はECBの長期資金供給オペから若干恩恵を受けた」と述べた。「ECBがこうした措置を講じて以来、周辺国に対する投資家の姿勢が決定的に変わった。ギリシャをめぐる不安がまだあるものの、スペインとイタリア国債の購入を投資家は手控えていない」と続けた。
ロンドン時間午後4時29分現在、イタリア2年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.52%。一時3.49%まで下げ、9月2日以来の低水準となった。同国債(表面利率2.25%、2013年11月償還)価格はこの日、0.11上げ97.91。
イタリア10年債利回りは15bp低下し5.9%。同年限のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は14bp縮小し404bp。昨年11月9日には575bpまで拡大していた。
スペイン国債
スペイン10年債利回りは前日比24bp低下し4.97%。一時は25bp下げ、日中取引として先月28日以降で最大の低下となった。ドイツ10年債に対するスプレッドは310bpまで縮小し、先月21日以来の最小となる場面もあった。
ドイツ10年債利回りは1.86%と、前日からほぼ変わらずとなった。イタリアやスペイン、ベルギー、オーストリア、フランス、フィンランドの国債のパフォーマンスを下回った。
◎英国債市場
27日の英国債相場は上昇、10年債利回りは1週間ぶり低水準を付けた。緊縮策が重しとなりユーロ圏景気が停滞するとの懸念から、比較的安全とされる英国債の需要が高まった。
この日発表されたスペインの失業率は15年ぶり高水準に悪化した。英2年債相場は週ベースで上昇。欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)は同日、関係当局はギリシャ債務減免での民間関与について月内の合意に「極めて近い」と発言した。
ニューエッジ・グループの債券アナリスト、アナリサ・ピアッツァ氏(ロンドン在勤)は「市場には引き続き警戒感がある」と述べ、「ギリシャ債務交渉の結果はどうなるか分からない。個人的には最終的に何らかの解決策が出てくるとみているが、こうした不透明感が『AAA』格付けの国債需要を支えている」と付け加えた。
ロンドン時間午後4時51分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.07%。一時は2.03%まで下げ、19日以来の低水準となった。同国債(表面利率3.75%、2021年9月償還)価格はこの日、0.195上げ114.60。
2年債利回りは0.38%で、前日からほぼ変わらず。前週末比では3bp低下した。
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更新日時: 2012/01/28 03:47 JST