欧州債(27日):イタリア債上昇、順調な入札で-スペイン債も堅調
1月27日(ブルームバーグ):27日の欧州債市場ではイタリア国債相場が上昇。2年債利回りは一時、昨年9月以来の低水準となった。ギリシャと民間債権者が債務交換で合意に近づきつつあるとの楽観が高まる中、イタリア国債入札で借り入れコストが低下したことが手掛かり。
欧州中央銀行(ECB)が昨年12月に実施した期間3年の資金オペで市中銀行への資金供給が拡大。これを背景にスペイン10年債は年初来で最大の値上がりとなった。月間ベースでも上昇している。イタリアはこの日、182日物証券を80億ユーロ発行した。落札利回りは1.969%と、昨年5月以来の低水準となった。
ドイツ国債のパフォーマンスはその他の国債を下回った。欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)が同日、関係当局はギリシャ債務減免での民間関与について月内の合意に極めて近いと発言したことを受け、域内で最も安全とされるドイツ国債の需要が後退した。
RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・スタメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「国債相場はECBの長期資金供給オペから若干恩恵を受けた」と述べた。「ECBがこうした措置を講じて以来、周辺国に対する投資家の姿勢が決定的に変わった。ギリシャをめぐる不安がまだあるものの、スペインとイタリア国債の購入を投資家は手控えていない」と続けた。
ロンドン時間午後4時29分現在、イタリア2年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.52%。一時3.49%まで下げ、9月2日以来の低水準となった。同国債(表面利率2.25%、2013年11月償還)価格はこの日、0.11上げ97.91。
イタリア10年債利回りは15bp低下し5.9%。同年限のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は14bp縮小し404bp。昨年11月9日には575bpまで拡大していた。
スペイン国債
スペイン10年債利回りは前日比24bp低下し4.97%。一時は25bp下げ、日中取引として先月28日以降で最大の低下となった。ドイツ10年債に対するスプレッドは310bpまで縮小し、先月21日以来の最小となる場面もあった。
ドイツ10年債利回りは1.86%と、前日からほぼ変わらずとなった。イタリアやスペイン、ベルギー、オーストリア、フランス、フィンランドの国債のパフォーマンスを下回った。
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更新日時: 2012/01/28 03:13 JST