NY美術館事情:MoMAは入館者減、メトロポリタンは過去最高に
1月12日(ブルームバーグ):米ニューヨーク近代美術館 (MoMA)の入館者数が昨シーズンに11%減少し約280万人となった。東欧出身のアーティスト、マリーナ・アブラモビッチによる長時間にわたって体を動かさないパフォーマンスや映画監督のティム・バートンのデザイン画などの展覧会で盛況だった前の年とは明暗を分けた。
一方、メトロポリタン美術館の入館者数は過去最高の約560万人に増加。デザイナーの故アレキサンダー・マックイーンがデザインした風変わりな衣服やアクセサリーが注目を集めた。両美術館は2010年7月-11年6月の年次報告書と財務報告書を発表した。
サザビーズの幹部でニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館の元館長、リサ・デニソン氏は「大ヒットが期待できる時代に戻りつつあるのかもしれない」と指摘する。
ニューヨークのこれら2つの主要美術館の入館者数の増減は、大衆向けの展覧会がいかに入館者数を押し上げるかを浮き彫りにしている。メトロポリタン美術館では、同館初の大ヒット展覧会として挙げられる1978年開催のツタンカーメン展の入館者数が最も多く約130万人。マックイーンの作品が展示された展覧会「アレキサンダー・マックイーン:凶暴な美しさ」は約66万人を動員し、141年の同館の歴史で8番目の人気を博した。
米映画「シザーハンズ」などで知られるバートン監督の展覧会は09年11月から10年4月まで開催され、スケッチや絵画、彫刻が展示された。MoMAでは史上3位の81万511人が訪れた。
この展覧会が盛況だったことなどから、MoMAの09-10年の入館者数は過去最高の約310万人に達した。
記事に関する記者への問い合わせ先:Philip Boroff in New York at pboroff@bloomberg.net.
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更新日時: 2012/01/13 16:21 JST