【個別銘柄】トヨタ、石油、CFS、プロミス、日新鋼、リンガー
3月10日(ブルームバーグ):材料銘柄の終値は以下の通り。
トヨタ自動車(7203):1.4%安の3445円。世界的なリコールに伴い、財務面でマイナス影響を受けると警戒された。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は9日、販売奨励策の増加や訴訟コストなどで今後1年間に50億ドルを上回る費用がかかる、とのアナリスト見解を紹介、米紙マイアミ・ヘラルド紙はすでに89件以上に上った米集団訴訟で30億ドル(約2700億円)超の費用がかかる、と報じた。
石油株:国際石油開発帝石(1605)が1.1%安の64万6000円、コスモ石油(5007)が2.3%安の214円など。ギリシャの財政問題を引き金にほかの欧州諸国でもソブリンリスクが発生するとの懸念から、ユーロが対ドルで下落、代替投資としての商品への魅力が低下してニューヨーク原油相場が一時2.1%値下がりしたことを嫌気した。東証1部33業種の下落率では石油・石炭製品が2位、鉱業が4位。
CFSコーポレーション(8229):ストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)に当たる前日比80円(18%)高の521円で一部配分。筆頭株主のイオン(8267)が9日、同社への出資比率を現行の約33%から51 %以上に上げ、提携関係を強化すると発表。公開買い付け(TOB)を行う場合の価格は600円をめどとしており、株価上昇期待が強まった。東証1部の上昇率トップ。イオンは変わらずの926円。
イハラケミカル工業(4989):14%高の284円で東証1部の上昇率2位。出来高は181万株に達し、過去5営業日の終日出来高平均(6万2600株)の29倍に達した。中国の上海群力化工と協議を続けてきた資本提携に関し、出資比率を18.18%にすると9日に発表。中国の展開力向上を見込む買いが膨らんだ。
プロミス(8574):13%高の750円で東証1部の上昇率3位。一時756円と2月10日以来、約1カ月ぶりの高値。フィデリティ投信が9日、財務省に提出した大量保有報告書で、同投信がグループ全体でプロミス株の保有比率を9.63%から10.63%に増やしたことが分かった。
日新製鋼(5407):6.9%高の186円。一時188円と09年9月11日以来、約半年ぶりの高値を付けた。日本経済新聞社が9日、同社株を3月29日に日経平均株価に新たに採用すると発表したため、投資信託などの組み入れ需要が発生するとの見方が広がった。
岩井証券(8707):6.3%高の558円で高値引け。2月4日以来、約1カ月ぶりの水準を回復した。経営再建中のCSKホールディングス (9737)は、傘下のコスモ証券を岩井証に売却する方針を固めたと10 日付の読売新聞朝刊が報道。9日までの入札で最も条件が良かった同社に絞り、売却額などを最終調整するとしている。岩井証では、「開示すべき事実が決定した場合には、速やかに公表する」との声明を10日朝に公表。CSKHDは同2%高の407円。
大手海運株:川崎汽船(9107)が2.3%安の347円、日本郵船(9101)が0.9%安の342円など。ばら積み船の国際運賃市況のバルチック・ドライ指数が9営業日ぶりに反落したことが嫌気された。すでに建造を発注しているコンテナ船の一部を、ばら積み船や大型タンカーなどほかの船種に変更すると10日付の日本経済新聞朝刊が報じたが、事業の効率化を評価する買いの動きは限られた。
リンガーハット(8200):13%安の1077円。一時1054円と08年11月7日以来、約1年4カ月ぶりの安値を付けた。自己株式の処分にかかる株式売り出しと第三者割当増資によって約21億円を調達すると9日に発表。株式希薄化、潜在的な売り圧力の増加などが懸念された。
メガネトップ(7541):3.6%安の613円。大和証券キャピタル・マーケッツは9日、投資判断を「1(買い)」から「3(中立)」に引き下げた。消費者の低価格志向が強まる中で売り上げの弱含みが長期化し、販促認知度の改善を見極めたいとしている。
機械株:東芝機械(6104)が7.1%高の395円、オークマ(6103)が5.3%高の600円など。日本工作機械工業会が9日に発表した2月の工作機械受注額(速報値)は648億円と、外需主導で前年同月比3.2倍となった。また、けさ内閣府が発表した1月の機械受注統計は、船舶・電力を除く民需のコア機械受注が前月比3.7%減と、ブルームバーグ・ニュースによる事前調査予測の中央値3.5%減とほぼ範囲内。受注底入れを評価する買いが先行し、コマツ(6301)も1.2%高の1915円と堅調な推移を見せた。
日本軽金属(5701):10%高の120円。一時122円と08年10月2日以来、約1年5カ月ぶりの高値を回復した。子会社の新日軽を住生活グループ(5938)に4月1日に譲渡すると9日昼すぎに発表、日軽金の貸付債権200億円も住生活Gが引き継ぐとした。これを受け、日軽金の財務健全化を期待した買いがこの日も入った。UBS証券は投資判断を「Neutral(中立)」から「Buy(買い)」に引き上げ。
タムラ製作所(6768):8.8%高の298円。一時303円と約1カ月半ぶりの高値を付けた。三菱UFJ証券は9日付で、同社の投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(強いアウトパフォーム)」に引き上げた。新しい目標株価は380円。
富士通(6702):1.3%高の553円と3営業日ぶりに反発。前社長の辞任理由訂正に関する調査で東京証券取引所が9日、処分を「厳重注意」にとどめたと発表。問題の長期化、株安傾向持続への不安感が和らいだ。
河合楽器製作所(7952):8.5%高の178円と高値引けで3連騰。共同通信は9日夕、日本のピアノメーカーが中国で攻勢をかけていると報道。河合楽の09年4-12月期のピアノ販売台数は米国が35%減、欧州が21%減と落ち込む中で、中国は16%増だったという。ヤマハ(7951)も1.1%高の1156円と堅調。
カシオ計算機(6952):3.4%高の721円。一時730円と1月15 日以来、約2カ月ぶりの高値を回復。同社の樫尾和雄社長は日経新聞の取材に対し、「11年3月期の連結営業損益は200億円の黒字が可能」との見通しを示した、と10日付同紙が報道。今期は300億円の赤字予想。赤字の携帯電話機事業が持ち分法適用会社になるほか、新製品効果などでデジカメが黒字化するという。
乃村工芸社(9716):6.3%高の237円。一時242円と1月26日以来、約1カ月半ぶりの高値水準を回復した。コスト削減が進み、前期(2010年2月期)の連結営業利益が一転して増益になったようだと発表、収益環境の改善を好感する買いが優勢になった。
富士紡ホールディングス(3104):6.7%高の159円。一時160円と1月28日以来、約1カ月半ぶりの高値を付けた。10年3月期の連結営業利益が前期比18%増の32億円前後になる見通し、と10日付の日経新聞朝刊が報道。付加価値が高い研磨材の需要回復に加え、繊維事業の減益幅が想定より縮小、従来予想の29億円を3億円程度上回る。
フージャースコーポレーション(8907):3.1%高の1万7690円。10年3月期の連結最終利益は従来比12%増の7億6000万円の見通しになったと9日に発表。販売用の不動産の売却で売上高が膨らむほか、マンションの分譲や販売代理も従来計画をやや上回るため。
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更新日時: 2010/03/10 15:56 JST