スマートグリッド関連株が高い、中国が大型投資検討と報道(Update1)
3月15日(ブルームバーグ):電力計測機器を製造する大崎電気工業などスマートグリッド関連株が高い。中国政府がIT(情報技術)を使い効率的に電力を供給する次世代送電網「スマートグリッド」の整備に乗り出すとの報道を受け、事業規模拡大が期待された。
大崎電株は前週末比4.9%高の880円まで買われ、2月4日以来、1カ月ぶりの高値を回復。東光電気も一時7%高の675円まで上げた。米ゼネラル・エレクトリック(GE)と合弁でスマートメーター(通信機能を備えた電力計)を日本で開発・生産することで2月に基本合意した富士電機ホールディングスは7.2%高の254円。発電所向け電力送配電機器を手掛ける高岳製作所が5.1%高の310円まで上昇。
13日付の日本経済新聞朝刊によると、中国政府は2020年までに、スマートグリッドを活用した電力供給体制の整備に4兆元(約50兆円)規模を投ずる方向で検討を始めた。中国では電力需要増への対応と温暖化ガス削減の両立が課題で、ITの活用で風力など新エネルギーの利用を増やすとも伝えている。
このほかスマートグリッド関連の材料としては、東京電力が11日、次世代電気メーター「スマートメーター」の実証実験を都内で開始すると発表。電力業界では、関西電力や九州電力に続き3社目だ。
モーニングスター調査分析部の藤井知明シニアアナリストは、「石油から電力へというエネルギーシフトや、インフラ整備といった観点で需要は拡大に向かうだろう」との見方を示した。
ただ、ちばぎんアセットマネジメント・運用部の長壁啓明氏は、「スマートグリッド関連は各国が取り組んでいるが、自国の産業を育てたいという観点もある」と指摘、中国で市場が拡大しても海外企業の参入は難しいのでは、と慎重にみている。
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更新日時: 2010/03/15 11:09 JST